自動販売機

大きな公園の片隅に自動販売機がある。そこで売られているのは、お茶やコーヒーでも一服するためのタバコでもない。本が売られている。週に1回業者がやってきて補充作業をしているから、いついっても新しいものが入ってる。

その自動販売機には、「あったかい」「冷たい」「苦い」「甘酸っぱい」の4種類があった。前を通りかかった初老の男が立ち止まり、自販機にコインを入れる。そして、「甘酸っぱい」のボタンを押した。

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