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非日常の中にある『日常』ラジオとわたし

深夜0時の成田空港

僕は一人横になる。

辺りは闇に包まれ、スマホの小さな明かりだけが頼り。

日中と異なり、不気味な空間。

皆が同じ体勢で朝を待っているため、孤独ではないけど、孤立。


2019年2月26日。人生初めての海外。

ベトナムへの大学卒業旅行。前夜の物語です。

始発でも間に合わないため、一人で前泊をしました。

初めての体験で、楽しみよりも「不安」に襲われていました。

誰かの声を聴きたい。

そんな時に寄り添ってくれたのが、「Voicy」でした。

僕の大好きな「音声メディア」です。

朝起きて準備しているときも、家事をしているときも、寝るときも。

大好きなパーソナリティーさんの声で癒されています。

不安で眠れない夜に聴いたのは、「内田あゆみ」さんでした。

僕の大好きなパーソナリティーさんです。

日常のこと、好きなことを中心に楽しくお話されていて、心が穏やかになります。

いつも寝ながら聴いていて、寝落ちしていることも。

毎晩の幸せな時間です。

特に、第52話は僕にとって思い出深いです。

1人しりとりをされていて、自分で「ん」が付く言葉を言ってしまい、すぐに終わってしまうんですよね。

静寂の中、ひとりでクスクス笑っていました。

放送終了後には、自分でも実践。意外と難しいですね。

「あ、内田さんと同じだ(笑) 全然続かない」と思っていたら、不安な気持ちもどこかへ行ってしまい。

気が付いたら、5時でした。


深夜の空港、海外旅行の前夜という「非日常」の中にある「日常」

それが、Voicyでした。


「ラジオとわたし」というテーマでnoteを書いたきっかけは、一冊の小説との出逢いです。

『ラジオ・ガガガ』原田ひ香さん

▼あらすじ
人生で大切なことはすべて深夜のラジオが教えてくれた。夜更けに、ラジオのスイッチを入れる。きょうも一日、いろいろあった。みんな、どんな事情を抱え、なにを考える?私たちは、精いっぱい生きている。実在するラジオ番組に耳を傾ける人々の人生を切り取った哀歓5篇

ラジオと人生が交わる短編集で、僕なりの「ラジオ」×「人生」も書きたいと思いました。


Voicyに出会ってから、3年。

ラジオを聴き始めてから、2年半。

僕の生活は「音声」であふれています。

これからも、いろんな物語が生まれてるはず。


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