見出し画像

世界選手権ウィークに、「私の2019-20シーズン」を締めくくる。

世界選手権の中止が決まって数日。時間が経つにつれ、中止になったことに安堵の思いが広がっていき、今はどこか穏やかな気持ちでいるところです。

ただ、シーズンの締めくくりが宙ぶらりんになったようなことで、気持ちがどこか着地できないようなところもあったり。

なので、今週は、意識的に今季のスケートを見返すことにしました。シーズン序盤の頃のことなどは、記憶も気持ちも上書き更新されているので、時系列に見返すことで、その時その時のことを思い出しながら、「私の2019-20シーズン」を締めくくろうと思います。

シーズンを振り返るとき、ある選手の、もしくはもっと絞って、あるの選手のあるプログラムの、そのシーズンに披露されたすべての演技を時系列で見る楽しみ、というものもありますよね。私はこの見方が、本当は一番好きです。

シーズン序盤の演技を見ると、3月の今の時点ではすっかり上書き更新されてしまっている、当時気になっていたあれこれなどをふと思い出したりすることがよくあるんです。シーズンが深まるにつれてよくなったり上手になったりしているところを見つけたり、また、手直しを経ても残った振付け部分に気づいたり……ほんの数分のプログラムというほんの数分のなかにも、奥行きや時間の流れなどが感じられると、そのたびに、心の底から喜びや感嘆やさまざまな思いが沸き上がってくる。そんな観戦、鑑賞は、とても楽しいものです。こうした思いは、自分だけのものとしてもいいし、友人やSNS上でシェアするのもとても楽しいものだと感じています。

でも今回は、シーズン全体を俯瞰して振り返りたいので、上述の視点を意識しつつ、大会ごとの時系列で見ていきます。そして、「無理ない量だけ」とも決めました。たくさん見たいけれど、あれもこれもと見ていくと数百時間はかかるので、実質的に難しい。コンプリートさせたくなっちゃうけど、それだとシーズン終盤までたどり着かない。なので、ある程度自分で見る範囲を決めました。

今週は、本来なら世界選手権ウィークです。寂しい気持ちもまだあります。でも、世界選手権を見るためにと思っていた時間と気持ちのスペースがまだあるのだったら、それぞれの方法で今季を振り返ってみるのも、スケートファンらしい世界選手権ウィークのひとつの過ごし方になるかもしれません。

<朝日カルチャーセンター新宿教室>
 ●4月4日(土)「ザヤックルール、リカバリーを極める」
 ●4月18日(土)「2019-20シーズンを振り返る」
 ●5月16日(土)「4回転ジャンプを、もっと知る」
 ●6月6日(土)「男子シングルの潮流を知る(1)」(旧採点時代から2009-10シーズンまで)


この記事が参加している募集

私のイチオシ

このnoteをいいなと思っていただけたら、「スキ」をプッシュいただけると大変嬉しいです。ストアヒガサ(スケート好きの雑貨店 https://storehigasa.stores.jp/)やTシャツ(https://suzuri.jp/storehigasa)もぜひ。