なんでやねん②ラグビーワールドカップ日本代表に思う「愛しさと、切なさと、心強さと。」
実はラグビーを見始めたのは、8年くらい前。
あまりスポーツに興味がない女子がスポーツを見始めるきっかけは単純で、当時実業団に所属しているラガーマンと恋に落ちたからだ。
試合見に来てよ、と言われてのこのこといった吉祥寺のグラウンド。そこで初めてラグビーを、スクラムのぶつかり合いを見て
「な、なんじゃこりゃ!よくわからないけどかっこいい!」
本気でぶつかり合う音も、(ほんとに”ガツン”というか”ゴスン”というか、”バチン!”って音がする)相撲なのこれ?ってくらい激しいタックルも、すべてがなんだか魅力的に見えた。
そのあと、お正月に高校ラグビーを見たり、ラグビー好きの先輩と試合を見に行ったり、ちまちまとラグビー観戦経験を積んでいったが、スポーツの中では一番見てて面白いものの、ものすごく詳しくなるほどキチンと見てこなかった。
ルールもなんだかうろ覚え。
そんな私が、今回のワールドカップの試合ほぼすべて(日本戦以外も)観戦し、そして日本戦では本気で感動し、涙を流した。
なんで、こんなに感動するんだろう。
思うに、日本代表の姿を、自分の仕事や人生と重なり合わせることができるからだと思う。
①個性を活かしつつ、1つのチームになれる 選手を俯瞰してみると、本当に体型も重量も得意な領域もばらばら。なのに、それぞれが1つのゴールに向かって、自分のやるべきことを着実に実行していく。踏ん張るときに踏ん張る。そして目的を達成していく。これって、まさに会社でのチームワークと一緒だなと。営業でアタックが得意なメンバーがいれば(ここはフォワードポジション)、クロージングが得意な子もいる(バックスかな?)。リーダーが頑張るときもある。たくさんの個性で勝利を作り上げていく。
勝利ために必要なことは、大きな1つのゴールと個々の日々の鍛錬。個性とチームワークが相乗効果を生むとこんなに感動的なのかと、改めて身につまされた。
何かの拍子に、日本のトライを喜び飛び跳ねる中島選手が飛んで喜んでいる姿が映っていたが、にぶい。重い、でもなんかカワイイ。彼の役割は、軽やかにゴールを決めることではない。その、ウェイトとパワーを活かし、突破口を開いていくことなんだ。
②あきらめない、挑戦し続ける姿 今回での感動ポイント2つ目は、リアルなジャイアント・キリングを見せてくれたことだ。屈強さが遺伝子レベルで違う海外競合に負けない体を作った。それでも押し負けてしまうこともある。でも、自分たちの個性と得意分野を活かし挑戦し続けることで、強豪国の本気を引き出して、本気で向き合った試合を見ることができたことだ。通常はランクが下のチームとは、本気の戦いをしないそう。
ティア1国のグループステージ、対ティア2戦というのは、相手の分析・対策よりも、自分の国の戦力の調子を見る戦い方をする。
特にレギュラー以外の選手で、調子の良さそうな選手をチェックして、決勝トーナメントへの準備にする、という意識が強い。前回大会、日本が南アに勝てたのは、南アがそういう戦い方をしたからだ。
出展 https://www.facebook.com/masaki.hara.9083/posts/2588613487870627
なのに、世界TOP5以内のチームと日本は本気の勝負をすることができ、勝って、そして負けた。何事も、本気でぶつかり合うからこそ、結果がどちらに転んだとしても、本気でうれし泣きも、悔し泣きもできるのだと思う。
そんな彼らに、愛しさを感じ、そして2019年のワールドカップが、このメンバーでのワールドカップが終わることに切なさを感じる。
でもこの切なさは、深い感動を伴っている。
日本代表のみなさん、感動と勇気を本当にありがとう。
切なくはあるがこれは、終わりでもあり、始まりでもあると思う。1つの大きなゴールを目指して走りぬき、そのゴールへの道は終わったが、次の大きなゴールへの道の始まりだ。
そして、最後にラグビーは私の人生に、心強さを感じさせてくれた。
日本の小さな努力の積み上げは、4年の時を経て、日本のラグビーの存在感を国内外に大きく知らしめてくれた。そして何より、たくさんの人の感動を与えてくれた。
”4年本気で頑張れば、どんなことも叶えることができる”
日本代表は、このワールドカップを通して教えてくれた。そして、次の4年後2023年に向けて自分の人生にとても勇気を与えてくれた。
4年あれば、人生なんて変えることができる。
4年後くしくも私は40歳になる。30代をどう生きるか、どんな40歳を迎えたいか。4年あれば、どんなこともできる。
勇気をもって、この4年チャレンジを続けよう。日々鍛錬していこう。
4年後フランスワールドカップで、日本代表と一緒に笑えるように。
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