小山ひとみ

中国のミレニアル世代やカルチャーが得意分野のライター/コーディネーター。STUDIO …

小山ひとみ

中国のミレニアル世代やカルチャーが得意分野のライター/コーディネーター。STUDIO VOICE/装苑/リアルサウンド/美術手帖/HEAPSに執筆。2019年『中国新世代 チャイナ・ニュージェネレーション』出版。TBSラジオ『アトロク』出演。北京で5年勤務(ラジオ局/現代アート)

最近の記事

中国男性アイドルグループ、何組いる?

中国は相変わらず「アイドル戦国時代」真っ只中だ。 この数年で、アイドルグループが爆発的に増えた。 その中心にあるのは、オーディション番組だ。 番組からデビューしたグループはもちろんのこと、脱落メンバーの出戻りグループや、脱落メンバーだけで結成したグループまである。 番組で勝ち残れなくても、出演したおかげですごく人気が出たメンバーがたくさんいるからだ。 実際、男性アイドルグループが何組存在しているのか(していたのか)調べてみた。 (写真はいずれも「百度百科」より) (アルフ

    • 中国カルチャーを追いかけて(その3)

      2008年の北京オリンピックの後、東京に帰国した私は、引き続き、中国のアートやカルチャーを追い続けた。2010年からは、フェスティバル/トーキョー(東京の国際舞台芸術祭)に所属して、ほぼ毎年中国の作品を招聘し東京の劇場での公演を続けた。 2015年、2年後の2017年のフェスティバル/トーキョーで中国特集を開催することが決まった。その時、私の中では既に、テーマは「ミレニアル世代」にしたいと、気持ちが固まっていた。日本で紹介されている中国の演劇やパフォーマンスが、どれも年齢が

      • 中国カルチャーを追いかけて(その2)

        1997年、北京電影学院と中央戯劇学院での約1年の語学留学を終えた私は、帰国後、中国や中国語とは関係のない仕事に就いた。ただ、休みになると中国旅行に行き、少しでも中国語を使うようにしていた。ネットもスマホもない時代で、今思えば、留学も旅行もとても不便だったのだが、北京で出会った人たちの優しさやたくましさに触れ「また、北京で生活したい」とずっと願っていた。そんな私に、2003年、北京のラジオ局の日本語部勤務の声がかかった。待っていたチャンスが来た。即座に、再び北京に行くことに決

        • 中国カルチャーを追いかけて(その1)

          (タイトル写真:photo by Hitomi Oyama) 『中国新世代 チャイナ・ニュージェネレーション』の「はじめに」で「中国カルチャーを追い始めてから23年が経つ」と書いた。この本は、ちょっとした一区切りになったので、私が中国や中国カルチャーに興味を持ったきっかけについてまとめてみた。思いのほか長くなってしまったので、3回に分けて掲載したいと思う。 私は、短大から大学に編入学し、学生生活を4年間過ごした。短大での専攻は、英語・英米文学だった。高校生の頃から、英語は

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          本の中身をチョイ見せ!『中国新世代 チャイナ・ニュージェネレーション』

          本が届いた! とにかく嬉しい。 書いた本人だから何が書いてあるかは知っているのに、何度もめくってしまう。 カバーを眺めては、「これが私の本かー」と思わずにやけてしまう。デザインは、「東京 100 ミリバールスタジオ」のディレクター松田さんとデザイナー大朏さんのお二人が担当してくれた。 本のデザインを相談した際、私からは、今の中国を知らないとか、昔の中国のイメージを持っている読者のステレオタイプを気持ち良く壊す本にしたいという気持ちを伝えた。だから、デザインは「いかにも中国」

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          「だって俺の彼女だもん」開けっぴろげな中国芸能界

          (タイトル写真: photo by Hitomi Oyama) 日本でも、最近は、有名人も付き合っていることをそこまで隠したりしないのかもしれない(杏&東出昌大は気にしてなかった気がする)。でも、中国の開けっぴろげな感じは、驚くを通り過ぎて、気持ちがいいくらい。 「Tencent Video(腾讯视频)」で芸能人の運動会を見ていたら、「やっぱりなー」というシーンがあった。女優の「チェン・シャオユン(陈小纭)」が新体操をしているのを、じっと見つめる俳優の「ユー・シャオトン(

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          ヒップホップ、アイドル、ファッション、映画…中国カルチャーから見えるミレニアル世代&Z世代

          (タイトル写真:photo by Hitomi Oyama) 初めまして!大家好!小山(おやま)ひとみと申します。中国カルチャーを追い始めて、気が付いたら24年が経っていました。 その中国カルチャーのことを紹介した著書が、12月19日に発売されます。タイトルは『中国新世代 チャイナ・ニュージュネレーション』。ヒップホップ、アイドル、ファッション、映画、ドラマ、パフォーミングアーツ、アートブックフェア、バンド、ミレニアル世代(1980年頃から2000年に生まれた20代、30

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