中国カルチャーを追いかけて(その2)
1997年、北京電影学院と中央戯劇学院での約1年の語学留学を終えた私は、帰国後、中国や中国語とは関係のない仕事に就いた。ただ、休みになると中国旅行に行き、少しでも中国語を使うようにしていた。ネットもスマホもない時代で、今思えば、留学も旅行もとても不便だったのだが、北京で出会った人たちの優しさやたくましさに触れ「また、北京で生活したい」とずっと願っていた。そんな私に、2003年、北京のラジオ局の日本語部勤務の声がかかった。待っていたチャンスが来た。即座に、再び北京に行くことに決