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期待、思いこみはNG!相手は何も知らない前提でコミュニケーション

「IT素人を説得する技術」という本を読みました。その読書感想文です。


この本の要約

ざっくりとこの本の内容をまとめると、「IT素人」と呼ばれるPCを触るのにあまり慣れていない方を相手にする場合を踏まえながら、どうコミュニケーションをとって相手の悩みを解決するか?という話です。

さまざまな事例、例えばITに疎い上司との話や、パソコンの調子が悪いと問い合わせてくるお客様の事例を踏まえて、「こういうケースはこう対処しましょう」と書かれているので、共感できるポイントがたくさんあります。

結論としては、IT素人と関わる人に伝えたい10ヵ条がありました。

  • はじめの1歩は、助けが必要

  • 専門用語はまず説明から

  • あなたが怒ると、相手も怒る

  • きっと、1度には覚えきれない

  • きっと、1回では覚えられない

  • やり方を押し付けるより、やりやすい方法を探してみる

  • 万能ではないけれど、便利だと伝えてみる

  • 便利と一緒に、危険も伝える

  • あなたが我慢するのは、解決ではない

  • みんな最初はIT素人


自分の期待、思いこみを取り払ってみる

2年前までは、私は自分の期待を回りの同僚に押し付けすぎて、「なんでこんなことが分からないの?」とムカついていた時期がありました。時には怒りや不満が爆発して、仕事中に泣くこともありました。

こうした性格は、よく言えば、自他共に認める松岡修造さんのような熱意のある人間。
一方、悪く言えば頑固で若干めんどくさい人間。


ある時、とある同期にこう言われたんですよね。

ひとみちゃん、色々考えすぎだから、もう少し気楽に考えようよ。
(私)みんななんで上司に意見とか言わないの?
みんな会社に対して期待するのをやめたんだよ。

この言葉を聞いたとき、私は逆に「なぜ会社に期待してはいけないのか」と考えるようになりました。(同期に指摘された、考えすぎる癖が抜けていないのですが。)

でも、この言葉を頭の片隅に置いておき、熱意がこもりすぎないように仕事をしてみました。そのコツとしては、イラつくときは

まぁなんとかなるっしょ

と呟いてみること。

すると、なぜか怒りも収まってくるのです。


冒頭に紹介した本とどう関係があるか?というと、この「まぁなんとかなるっしょ」というのと、IT素人との向き合い方と共通点「自分の思いこみを押しつけないこと」だと思ったのです。

さらに考えてみると、IT素人に限らず、仕事でも、家族や友人でも、人と関わるのであればどんなことにも共通することだと感じました。

相手は自分の考えることを(超能力者でもない限り)理解できるわけではないし、
自分も相手の考えることを完全に理解することはできません。

それをまず理解することからはじめ、
「相手が自分より分かっていない」という前提でいた方が、どんな行動も言動も親切になっていくと思います。


私は今、あまり期待せず、自分の気持ちを押しつけないよう特訓中です。


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