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25歳喪女がマッチングアプリを始めてみた件

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好きな人に4か月片想いし続けてこじらせた失恋の記録です。
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#とは

25歳喪女がマッチングアプリを半年続けてたどり着いた“恋愛”についての思考

はじめまして。 まもなく26歳になろうとしている “一般会社員女性” です。 決して大きくはなく、小さすぎもしない企業に勤め、不満のないサラリーをもらって好きなことにお金を使う。趣味は読書と映画とラジオ。見えないなにかに急かされて料理教室に通ったり、友人と仕事の愚痴を言い合いながらお酒を飲んだりして週末を過ごす。平凡な生活を送っています。 でも、人と違うところがあるとすれば、つい数か月前まで喪女だったこと。 誰とも付き合ったことがない以前に他人に恋心を抱いた経験がほとんど

人生で二度目の恋をした。聡明すぎる彼に魅了され、劣等感にさいなまれた夜

それは唐突な出来事だった。 知り合って1週間後にはすでに恋に落ちていた。4年間も失っていた「好き」という感覚を、たった一人の青年が鮮やかに蘇らせた。 「あっ」と思った時にはもう手遅れ。私は彼に恋をした。 アプリで出会い、初めての電話で5時間話し続けたはじまりはマッチングアプリだった。 「いいね」をくれた人のプロフィールを黙々と読んでいると、気になるワードがあった。 「京都にある大学院で変な人たちに囲まれて勉強してきました」 無類の変人好きである私は、このワードにアンテ

失恋とはなにかを悟った夏の記憶

4日連続で酒を飲んでいる異常さに、心が穏やかでないことを知った。 酒は強くないから普段は飲んでも週に1回、金曜の夜にお笑い番組を見ながら缶チューハイをちびちびと、毎回飲み切れずに1/5くらい残して寝落ちする程度だった。 それが、今では遥か昔のことのように思う。「酒がなければ人生やっていられない」と、言ってみたかった台詞を吐いては胃に酒を注ぎ続ける。 そもそも彼が言ったのだった。「お酒が飲めるかどうかは肝臓のアルコールの分解能力だから。肝臓は鍛えられる」と。だから飲んでいる。彼