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「好きかどうかわからない」で付き合った恋人たちの末路

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25歳にして初めてできた彼氏との出会いから結末まで、その過程で気づいた感情と共に綴っています。
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2021年11月の記事一覧

「好きかどうかわからない」で付き合った恋人たちの末路【後編】

月曜の23時30分、スマホが振動する。 等間隔の振動音が連続して、電話だと気づく。 納豆をかき混ぜる手を止める。 彼の名前が表示されている。 フリーハンドで電話に出る。 かけてきたくせにろくな話もしないで口どもる彼。 「なに」と尋ねても無言のまま。 重々しい空気をはらんだ彼の声に、勘のいい私は言われるより先になにが起こるか気づいてしまった。 ぼそぼそと話し始めた彼は「別れた方がいいと思ってる」と言った。 理由を尋ねると、彼はあらかじめ用意していたかのような言葉を並べた

あなたは愛される。愛されることから逃れられない

「好きかどうかわからない」で付き合った恋人たちの末路【おまけ①】 恋人にフラれて傷心していたころ、「14歳の栞」という映画を見た。 とある中学校のひとクラスに密着したドキュメンタリー映画。 その中のワンシーンに映った言葉が、頭から離れなかった。 授業で使う黒板とは違う、教室の片隅に置かれた小さめのボードにはこう書かれていた。 あなたは愛される 愛されることから逃れられない ドキリとした。鼓動が速まった。 映画を観終わった後も、胸のざわめきがおさまらなかった。 家に帰