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ひときわ音楽祭2024出演者インタビューVol.1『手話エンターテイメント発信団oioi』

皆さんはじめまして!
「ひときわマガジン」は、ボーダレスな無料野外音楽フェス「ひときわ音楽祭」が運営する、ちがいに耳を傾けるWEBマガジン。ひときわ音楽祭の出演者や、その他多様な人々の"ひときわの魅力"に注目し、会いに行きたくなる発信をしていきます!

今回は第一弾の記事。インタビュアーを務めるのは、フェスを企画する人と音色でインターンをしています井上七香(いのうえななか)です!
普段は児童発達支援事業所でお子様の支援をしたり、趣味で、お子様向けの音楽の歌ってみた動画を投稿したりしています♪

今日インタビューさせていただくのは手話エンターテイメント発信団oioiの、のぶさんです!!よろしくお願いします!!!

左:のぶさん、右:わたし(井上)です。

手話エンターテイメント発信団oioi
一般社団法人手話エンターテイメント発信団oioiから生まれたパフォーマンスユニット。きこえる人ときこえない人の間にある心のバリアをぶっ壊す「バリアクラッシュ」を理念とし、手話や聴覚障害への理解を広めるためのワークショップやパフォーマンスを全国各地で展開中。
関西ならではの常にハイテンションなパフォーマンスで会場を巻き込み、手話やきこえない人のイメージをひっくり返します!どうぞお楽しみに!!
https://www.oioi-sign.com/



ーーーoioiさんはどういった活動をされていますか?

oioiは、耳の聞こえる人と耳の聞こえない(聞こえづらい)人が混ざったチームです。
活動は、もともとシンプルに、”手話を広めたい”という想いからはじまってます。手話をみんなが知ることで、聴覚障害のある人が、聞こえる人と聞こえない人のバリアを壊そうと思って活動しています。具体的には手話を使った、手話歌のパフォーマンス、ワークショップ。あとは手話を使ったコントなども!

ーーーコントですか!どうやって今のスタイルにたどり着いたのですか?

最初は、手話を使った、手話歌のパフォーマンスが多かったですが、やっぱり歌が好きじゃない聞こえない人もいっぱいいらっしゃって、歌をやってると、結構聞こえる人からの食いつきはかなり強いんだけども、聞こえない人で楽しんでくれるのは一部でした。
「それって本当に聞こえると聞こえない人のバリアを壊そうと思ってるの?」って、結構厳しく言われたことがあって、その時に、このままでは良くないよなってなった時に表現を見直しました。
そこから手話を使ったお笑いに走るようになって、聞こえない人も来てくれるし、聞こえる人も、お笑いをやってると「結構手話って明るいんだな」って思ってもらうことも増えました。

ーーーバリアを壊すというのは、2つの世界に目を向けることでもあるんですね。

そうですね。
そして実際に耳が聞こえないことをネタにして、明るくしゃべってると、真面目にしゃべってる時に比べて、ぜんぜんお客さんの食いつきが違うんですよ。
真面目に喋ると、「大変なことがよくわかりました、これからも頑張ってください」って言われて、なんかちょっと重い感じで終わるんだけども、笑いを交わらせながら喋ると、「いや〜おもろかったです」って。「聞こえないってこんなんなんだって今日初めて聞いてびっくりしました」っていうふうに、結構しゃべってくれる人がこっちの方が多いんです。本当に、距離感も縮まるのをすごい感じるんです。もう、そっからはもうこれやなって。絶対こっちの方がいいやんってなって、今はこればっかり(笑)

ーーーコントやお笑いをされている中で、やっててよかった!と感じたエピソードはありますか??

しょうもないボケを入れてみたりとかすると、やっぱりそっちの方が、みんな手話を覚えてくれる。笑いながら手を動かすから、体もスッキリするし、心もスッキリするし、ちょっとしたいい運動みたいな感覚で終われるのがすごくいいんじゃないかなって思いますね。このワークショップの中で、実は、音楽を使ったパフォーマンスもやってて、リズムに合わせてみんなで手話を表す、これが結構子供たちからおじいちゃんおばあちゃんまで、あらゆる年代の人たちにも受け入れられているきがするので、音楽とそういうレクチャーは相性がいいなと思いますね。

ーーーうんうん。

あとは、なによりoioiのメンバー自身にも変化が起きたのは印象的でした。 メンバーの中川綾二っているじゃないですか。もともと「聞こえないことをネタにして喋るって、とんでもない!」っていうようなやつやったんですよ。
彼からみたら、僕らがしていることって、なんでそんなに自分のことをネタにしてしゃべって"笑われている"みたいに感じに思ってたんですけど。
そんな彼が僕らと一緒にコントをやってからは、なんか、悪くないなって。笑われてるんじゃなくて、笑わせてるんだから。しかも、自分たちのやってることによって、お客さんたちが、手話とか耳の聞こえない人に対して、すごい興味を持ってくれるようになっているのが見てわかるから、これは、いいなって彼が自分自身でそう思うようになってからは、彼が自分でネタにして喋ってくれるようになりましたね。

ーーーメンバーのみなさま自身も活動を通して、明るくポジティブに捉えられていくこと、すごく素敵ですね!

そうですね。
聞こえないことで困りがあったら、自分からみんなに「聞いて聞いて」って。「こんなことがあったよ」って。
「へ〜それはおもろいな、これは言おうとか」ってなると、今までは、聞こえなくて困ったことというのは、ただただ嫌なことで終わっていたのが、全部ネタになるから、聞こえなくて困ったことがあったら、ラッキーって。

すごいポジティブに捉えられるようになったので、メンバーも増えていく。だから、今oioiは聞こえないメンバーが10人くらいいるんだけど、もちろん、みんなが最初からポジティブだったんじゃなくて、みんな色々あるから嫌なこともいっぱいあったんだけど、でも、この団体って結構クレイジーで。
周りのメンバーも、「面白いわ、これはネタにしよう」って聞いて喜んでくれるし、言った結果、お客さんも、へ〜面白いねっていう、リアクションがもらえるから、すっごいいいスパイラルが生まれている気がするんですよ。

ーーーそういったものの見方1つといっても、oioiさんの強みが感じられますね。

なんか、これまでだったら、嫌なことって自分の中で留めて、嫌なことがあったわって、聞こえないことをすっごいネガティブに捉えてしまいガチだったんですけど、今って、こういう体験できるのって、自分達だけやなって。しかもありがたいことに今、多様性の時代やから、いろんな人たちが自分と違う人たちの生活にすごく興味を持ってくれているので、なんか昔やったら障害者かわいそうやなって思われていたのが、今って、結構「へ〜」「おもしろ〜」って言ってくれるようになってて。柔らかい感性を持っている人が増えている印象です。

ーーーoioiさんだからこそ出せる"ひときわ"な魅力を教えて下さい!

聞こえなくても、音楽バンバン楽しんでいくぜ、というのは結構出せるんじゃないかと。
一般的に、聞こえない人と音楽って、縁がないようなイメージがあると思うんですけど、 逆に僕らは音楽を使ってとことん楽しんでますよっていうところを見せられたらいいなと思いますね。
「手話が架け橋になって、会場が一体になる!」というのを味わってほしいですね。 また、ワークショップをやるにしても、とことんふざけ倒して、しょうもないボケを入れてみたりとか。(笑)
そうやって、笑いながら手を動かすことで、心も体もスッキリするし、ちょっとしたいい運動みたいな感覚で終われるのが、すごくいいんじゃないかなって思いますね。

ーーー改めて、ひときわ音楽祭への意気込みをお聞かせください!

会場を沸かす!
ワークショップは、音楽を使ったパフォーマンスもやってて、リズムに合わせてみんなで手話を表す、これが結構子どもたちから、おじいちゃんおばあちゃんまで、あらゆる年代の人たちにも受け入れられている気がするんですね。
手話を知っている知らないに限らず、みんなで手話を表して、盛り上がるような、そんな時間を作りたいなと思います。


いかがでしたでしょうか!oioiさんの魅力が伝わるお話がたくさんありましたね!

最後に!
本日インタビューしたのぶさんに『ひときわ音楽祭』のハンドサインを作ってもらいました!ありがとうございました!!


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