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【映画感想文】スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(ネチネチ編)

エピソード9感想続きます。今回は嫁をいびる姑のようにネチネチと。(そうか姑は本当は嫁が好きなのね!)ネタバレありです。

前回の記事はこちら↓

月並みですがパルパティーン復活はなかったなぁ、と思います。7~9はカイロレン再生物語になるだろうとは思っていて、8の終わりでカイロレンがファーストオーダートップになっちゃった時は「これどうやって終わらせるんだろう?」と思ったので、9で誰か悪役が出てくるだろうとは思っていましたが、まさかパルパティーンとは。。

トレーラーでパルパティーンがほのめかされた時は「なるほどジェダイもゴーストがあるのならシスだってゴーストはあるだろう」と思いました。そして赤いライトセーバーのレイがラスボスなのね!という認識でした。レイの双子の姉、またはクローンがゴーストのパルパティーンに育てられ、最後レイと鏡みたいな美しい戦いをするのかなぁ、今まで爺さんかいかつい男性がラスボスだったけど綺麗な女の人のラスボスって画期的だな、と思っていました。それがパルパティーン御大自ら出動とは!
パルパティーンが生き返っちゃうとダースベイダーは無駄死にですか!あの1~6の切ないお話は何だったんですか!という突っ込みがどうしてもしたくなります。

ま、御大が出動しちゃったからには、なるほどカイロレンがパルパティーンと一緒に死んで名実共にダースベイダーになるのね!と思っていたのですが、それも違いました。

そしてやっぱりフォースの扱い方です。
4~6ではフォースって有るんだか無いんだか良くわからない朧げな存在です。
ヨーダがXウィングを持ち上げた時は「凄い!フォースってこんな重い物も持ち上げられるんだ!」とびっくりした覚えがあります。
そんな朧げな力だからこその”May the Force be with You”フォースはあなたを守っていますよ、あなたにも奇跡を起こす力はありますよ、という意味なのだと思っていました。
ところが1~3のヨーダは色んなものブンブンぶん投げるはぐるぐる回るわで、なんかフォースって「最終兵器」みたいになっちゃったな、と思っていました。

そして7~9。もうフォース大安売り。
もともとレイが最初から異常に強いのは気になっていましたが、まぁそれは異常な才能の持ち主って事で済ませましょう。フィンがライトセーバーで戦った時は「まぁストームトルーパーがジェダイになるなんて画期的!」と思いましたがそれも違いました。フィンは最後まで朧げなフォースを使いますがそれもレイが強すぎてどうでも良い感じです。

そしてやっぱり生命に関わってしまったのがどうしても解せません。
レイが蛇の傷を治した時に嫌な感じがしましたが、カイロレンとのずぶ濡れ格闘シーンも「ごめ~ん!!勢い余って刺しちゃったから治しとくね」って感じ。
そしてラストの場面。パルパティーンと一緒に死んじゃったのはベンソロでなくレイだったので(途中でベンが吹き飛ばされた時は「ええ!君はここで死ぬはずなんだから、行かないで~!!」と思いました。)これどうやって終わらせるのかしら、と心配していると、ベンが戻って来て、レイに手を当てて目を閉じた時は「ダメ~!それだけはダメ~!!」と心の中で叫んでいました。(それにしてもアダムドライバーさんの目を閉じた「普段から瞑想とかやってます!」って感じの横顔の美しい事!)レイに手を当ててベンがレイの姿になって同盟軍に戻って行く方が私にはまだ受け入れられるぐらいです。こんなフォースなら怖いのでbe with Meしなくて良いです。

やはり創作物語において死者再生をやっていいのはゾンビ映画だけだと思うのですよね。
それができるのであれば何でも出来ちゃうじゃないか、と。
ルークだってお父さんを助けられたかもしれないし、それこそアナキンはパドメを助けられて暗黒面に落ちなかったでしょう。
死者を助けられないからこそのみんなの苦悩の物語のはずなのにねぇ。




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