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学校に行きたくない

夏休みが終わる前後は心の調子を崩す子どもたちが多いそうですね。
今まで元気だった子どもでも心の不調を来し始める時期でもあります。
具体的には、休み中、元気に遊んでいたのに元気がなくなって遊ばなくなったり、寝ていることが多くなったり、家族にもあまり話をしなくなったりします。そのほか、最初はおなかが痛い、頭が痛いなど、体の不調を訴える子どもも少なくありません。
自律神経失調症など言って学校生活に何か大きな不安がある可能性があります。潜在意識的に心の中の葛藤があるのかも知れません。
そうなるのは、学校に行きづらいと感じ始めても、子どもは「学校に行きたくない」とはなかなか言えないものです。
社会の常識は学校に行くのが当たり前で、不登校はダメのものと扱われてしまう傾向があります。わたしたちは本来学校に行く行かないも自由な選択があって当たり前なんですが、それを非常識と捉えがちです。
何かが起きないと気付けないのでしょう。
保護者や周りの大人たちは、「休み明けに元気に登校」するのが難しい子どもが少なくないことを認識して、休みの後半は子どもの心の状態に注意してほしいと思います。

深刻な事態になるケースもありますか。前から学校の生活に悩んでいた子どもは、よりしんどい気持ちを抱えます。休みの間、棚上げにしてきた苦しさや不安のようなものを考えてしまい、死にたいという気持ちが湧く子も。自分の居場所がないと思ったり、自分が生きていることで人に迷惑をかけていると思ったり、いろんな気持ちが重なり合って、そう思い詰めてしまうのです。

本当に学校に行けなくなると、将来、自分は何者にもなれないんじゃないかと不安になる子も少なくありません。でも、学校に行けなかった子のほとんどが、その後、社会とのつながりを回復したことは覚えておいてほしいです。

大人たちはどうしたらいいのでしょうか。子どもが苦しいと言い出したら、話をさえぎらずに聞いてあげてください。そして「それはつらいね。でも私たちはあなたの味方だよ」と伝えてほしいと思います。親は、期待したり感情的になったりと、親だからこその難しさがある。親が孤立することのないよう、話し合える仲間と繋がる様に子ども食堂などに出掛けましょう。

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