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事務局の余談(オートバイ-1)マシンのポテンシャルを引き出して走る

競技は違っても、運動特性上の各スポーツの共通点は多くあると思います。先日馬のエピソード(馬1・馬2)を書きました。今回は、オートバイの体験を書いてみます。

❝マシンのポテンシャルを引き出して走る❞

これは、80年代オートバイレース全盛期に世界GPで戦った元GPライダーのお話です。引退して随分のちに、ツーリングの際にちらっと語った内容です。「マシンのポテンシャルを引き出して走れている人が少ない。」と、少し残念そうにお話をされました。元GPライダーのお話しというと、オートバイの速度を出しきれていないと言われたように感じるかもしれませんが、この「ポテンシャル」の中には、速度を出すことだけではなく、操作性や反応といったマシンの持つ様々な要素を含んでいると思います。

マシンの最大限の力を引き出して走るのがライダーの使命。最大限にマシンの性能を引き出して走っていた元GPライダーからするともったいなく感じられるのかもしれません。

現役時代は、❝日本刀の刃渡りの上を走る気持ちでレースに挑んでいたと言います。(゚д゚)!ものすごい緊張感…。でも、そのお話をされながら、目がキラリ。フフフとなんか嬉しそう(*´ω`*)。

その頃、ただの通勤+ツーリングライダーだった自分は、深い質問ができませんでした。今思えば、自転車との共通点も多くあるだろうな~と、もったいない限り(´;ω;`)ウッ…。ただ、その時、マシンの扱いに関しては、「あなたは十分だよ、はっはっはーーー」と笑われたので、その当時のマシンはそれ相応には乗りこなせていたようです(笑)。

競輪選手の場合

競輪選手も、自転車の性能を最大限引き出して走ります。選手がフレームを新調したとき、練習でその性能を確かめ、よし!と、なったらレースに使用するのだそうです。しかし、練習でよかったからといって、レースでは使えない場合もあるそうです。咄嗟の事象・動きに対しての反応が良くない場合もあるんだとか。これはアクシデントばかりではなく、速度の緩急、ダッシュ時など、レースで起こる様々な要素に対しての反応です。フレームの性能と乗り手の特性に合致しているのがエースフレームなんでしょうね~(*´ω`*)。

自転車はどうかな?

こうしてみると、マシン(フレームやホイール)のポテンシャルを引き出して走っているか?というのは、オートバイも自転車もプロの視点から同じことが言えそうです。

競技に近いところにいると「速さ=勝利=価格」という雰囲気を感じることがあります。高いフレームやホイールなど、高価なパーツで速さが買えるか、というとそうとも限りません。とくに身体のできていないジュニア世代はフレーム選びには注意が必要だと言います(菊池仁志談)。そのフレームを扱うためには身体ができていないといけない場合もあります。そのフレームはなぜ速度が出せるのか?速度に対して操作性はどうか?技量はどうか?等々、扱う技術も追いついていないといけません。この辺は大人でも同じですね(*´ω`*)。

人と自転車のポテンシャルを引き出すのがフィッティング技術

自転車に使われている様々なパーツ、身体を構成している骨格や筋力・柔軟性といった全体のバランス、様々な要素が走りに影響を与える自転車。この自転車と乗り手のポテンシャルを引き出す技術の一つがバイクフィッテングと言えると思います。

当時中学生だった息子さんの初めてのバイクフィッティングの様子について、お父様からいただいた感想をHPに掲載しています。お父様は、過去にオートバイのロードレースをされていたそうです。感想と一緒にお送りいただいた写真も素敵です(*´ω`*)。是非ご覧ください ➡ VOICE 拡張版 Vol.1

☟以前の記事ですが、フレームの剛性でポジションも変わります☟

ちょっといいものを使ってみる(^^♪という楽しみもありますよね!ポジションと合わせて、是非、性能をフルに引き出して走ってくださいね♪