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住宅メーカーや車屋さん、
結婚式場など、高い買い物をする
お店に打ち合わせなどに行った時、

帰る際にずっとスタッフの方が
こちらの車が見えなくなるまで
お見送りをしてくれることがある。

なんか、むずむずする。
とても、恐縮する。

いわゆるセレブや上級国民的な方々は
そういう「おもてなし」を
当たり前のように受け取るのかも
しれないけれど、

庶民オブザ庶民的な感覚の私は
「いやいやそんな私めなんぞに
お見送りはしなくてけっこうですから、
どうぞお仕事に戻って下さい!
ほら、お見送りしてくれる時間で
書類1枚を書けたりしますよね…
?」
などと心の中で思ったりするのだ。

しかも、ちょっとプレッシャーも
感じてしまう。
こういう時こそスマートに
貴族的に運転して素早く帰りたいのに、

道路が混んでいて
なかなかお店を出られなかったり…。
しかもウィンカーを出し間違えたりする。
バックミラーには、まだ立っている人影。
「スタッフの人、早く帰れこの野郎、とか
内心思っていないかな…」と
忖度したりしてしまう
のだ。

ああ、スタッフの方が、

こんなにも雨が降っているのに、
こんなにも日光が照りつけているのに、

にこやかな笑顔で見守って
一礼までしてくれているよ…と
ちょっといたたまれない気持ちに
なってしまう、のである。

私はそこまで高い買い物をする
BtoCの業界で働いたことがないので
よくわからないのだが、

…こういうのは接客マニュアルで
書いてあるものなのでしょうか?

「お客様の車が完全に見えなくなるまで
お見送りしなさい」
とか。

読者の皆様はどうですか?
「いや、高い買い物するんだから
むしろ当然だよ」ですか?
それとも私みたいに
プレッシャーを感じるほうですか?

私はどんなに齢を重ねても
後者である自信がある(?)ので、
最近は先手を取って、帰り際に
スタッフさんに言うようにしている。

「あの、今日は雨(暑い)ですし、
どうぞこちらで(建物内で)失礼します。
ありがとうございました!」

そう言うと、たいていのスタッフの方は
外まで出てきてのお見送りを
遠慮してくれる
(中にはそう言っても
頑なに出てくる方もいるが…)。

どうなんでしょうか?
これも接客マニュアルに
「お客様がお見送りを辞退されたら
見送らなくても良い」とか
書いてあるのでしょうか…?

接待的なことを受け慣れていない、
肝のちっこい小市民の独白でした。

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