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ファシリテーター・トレーニング 自己実現を促す教育ファシリテーションへのアプローチ

ナカニシヤ出版 2003年初版 南山大学人文学部心理人間学科監修 津村俊充・石田裕久編

こちらも、自宅の蔵書として、ご紹介します。

母校のお隣の南山大学さんには学生時代から色々お世話になったのですが、経済学部に入学しながらも、どうしても教育関係のことが学びたくて、チェックしていました。卒業後に色々学ぼうと思って、ARCA®を立ち上げた時から参考にしていたファシリテーションの学術本です。

当時、NPOの立ち位置で活動をしていましたが、いわゆる市民活動家といわれる方々は、「変人」扱いされることが多く、大学などとのアカデミズムと対立はしないまでも、「協働」することがとても難しいというか、お互いに高い壁みたいなハードルがあるような雰囲気を感じていました。

学術的裏付けがあろうとなかろうと、支援が必要な人は目の前にいるし、教育環境が無くて引きこもってしまっている子どももいるし、お金が無くてご飯が食べられない人や、諸外国との貧富の格差は歴然と存在しているのに、どうして、対話の扉を開こうとしないのだろう?と素朴な疑問を抱いていた中高生の頃。

40歳を超えた今なら、そういった、「大人の事情」とやらもよくわかるわけですが、それでも、おかしなものはおかしいよね、と声に出しながら、自分に正直に生きようと決めています。

そんなこんなで、10代の子供たちの「学ぶ機会」くらいはフェアであってほしいなあと思っていた頃、購入した一冊がこの本です。

内容を紹介することはここではしませんが、青少年への「消費文化」の洗脳は、2020年現在も目を覆うほど忌避したいものではあります。正常な市民とか、世間といわれるものと、マスマーケティングに代表される大量生産大量消費文化とのイデオロギーみたいなものは、止めることができない大きなうねりとなって、世界中で社会課題を増大させています。

未来に禍根を残さないでほしい。子供たちの純粋な探求心はどうやって育めばいいのだろう?現場の教師ではありませんが、本当に悩んでいます。

・・・そう思うのは3児の母親になったからというよりは、高校生の頃から抱いていた「教育システム」への疑問なのかもしれません。

うまく書くことができないもどかしさがありますが、人間の「エゴ」がまかり通る世界は不幸をたくさん生み出してきました。大人が敷いたレールの上をただ走らせることが子供を育てることではありませんし。

小中学校の教員にはなりませんでしたが、未来を担う子供を育てる親として思うことは、旧態依然とした公教育のシステムこそが、子どもの心を病ませている主原因のように感じてなりません。一介のカウンセラーですので、焼け石に水のような子供たちのメンタルケアに疲弊しています(涙)

これ以上、子どもの心を破壊しないでくださいね。

20年以上も何も変わっていない教育現場に、呆れてものが言えません。。。我が子を守るだけでも精一杯です。マクロの視点で見れば、資本主義社会の根本も結局暴走しているので。

理念や妄想や掛け声だけで子供は育ちませんが、「日々の生活」「社会空間」ともいえる「世の中」の矛盾と向き合いながら、自責の念で倒れそうになります。

一人ではどうすることもできません。だから、細々と市民活動を続けています。あきらめないで、前を向いて歩こう。

※写真は、北海道のどこかの木。自然は雄大で、心を奇麗にしてくれます。ほっと一息つきたいときは、空を見上げます。

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