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優れた「お金の物語」を実生活にどう活かすか。

先日のノートに引き続き、『マネーという名の犬』について。

前回のノートで書いた様に、本書の良い点は「お金の物語」である点だ。

主人公のキーラは人間と意思疎通が出来る飼い犬のマネーからのアドバイスを元にお金との付き合い方が上手くなりながらも挫折も経験し、悩んだり傷ついたりしながら成長していく。

私たちやその子供たちと同じ様に不完全な人間である。

一般的な「お金の本」では、飼い犬のマネーの代わりとなる誰かに、我々読者が直接レクチャーを受ける形なので、本書ではその間にキーラが居てくれ、我々の代わりに挑戦し、失敗してくれているのだ。

ただ、物語なのでキーラの周りの環境は読者の誰とも同じではないし、全てをそのまま真似すればよいわけでもない。

だからこそ、本書は大人にも子供たちと一緒に読んでもらいたい。

大人になると子供の頃より新しい事を覚えるのが苦手になっているかもしれないが、その分読解力は増している。

前向きにフィフティフィフティと捉えて行こう。

私を始め、お金との付き合い方が下手な大人は、「所詮子供向けの本」「当たり前のことしか書いてない」などと思わず、この本に書かれている事を素直に受け入れ、その上でキーラたちとは違う自分たちの環境でどう生かすかを考え、実践し、子供たちに伝えていくべきである。

子供たちにとっての「ゴールドシュテルンさん」や「トランプ夫人」になるために。