娘コン11:もしもデジタルマーケティングコンサルの父が受験生の娘をマーケティングしてみたら(11)

前々回、デジタルプロモーションではLPが重要だと言いました。
LP=得点力と例えたように、受験で最も重要なのが得点力です。
現在、娘の得点力は得意科目5~6割、苦手科目1~4割程度ですが、まだまだ勝算はあります。
得意科目8割、苦手科目6割、という目標に対して最も乖離しているのが、苦手科目の得点力です。
ですので、苦手科目をそれなりの点数にしてあげることが、効果も出しやすく、勉強している本人のモチベーションが上がるはずです。

私の中でマーケティングの定石としているものに、
結果をすぐに出したければボトルネックを解消しろ
というものがあります。

例えば、テストの点を10点上乗せしたい場合に、得意科目を90点から100点にするよりも、苦手科目を50点から60点にするほうが対策がしやすいということです。
100点取るためには滅多に出ない出題範囲も完璧にマスターしておかなければなりませんが、60点取るための勉強は基礎的な問題を数こなすだけです。
テニスに例えるなら、サーブで200キロ出せるようになるための練習と、サーブでダブルフォルトしないようにする練習ぐらい、難易度が異なります。
新しい事を身につけさせるのではなく、いまある実力を安定したものにしていく作業です。
つまり、ここでは、ティーチングではなく、コーチングが有効です。
例えば、朝の10分間を使って目覚まし代わりに計算ドリルをひたすらやらせるとか、通学中の電車でできる一問一答式の学習アプリを取り入れるなど。
じっくり考えるのではなく、体で覚える学習です。コーチングですから、受験勉強ではなく、受験練習というわけです。
ここで一つ、注意点があります。これらの練習を強制しないことです。
昔の鬼コーチなら、練習メニューを勝手に決めて、選手にやらせたでしょうが、今は違います。
現状を把握してもらい、必要なトレーニングを明らかにします。
必要度に応じて何をやればよいかを話し合います。
本人は練習メニューをなかなか決めることができないでしょうから、こちらから候補を提示します。その中から自分で選んでもらうのです。
自分で選んだトレーニング方法をきちんと実践できているか、コーチはチェックだけを行います。
私の場合はさらに、私自身も実践して、進捗度を競い合ったり、実行しにくい部分を共有して改善提案をします。
こうすることで、たとえ受験をひかえているわけではない親であっても、マラソンの伴走者のように心強い存在になれるのです。
(ガミガミ「勉強しなさい!」の一点張りはただの妨害ですよ。)

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