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事件です。アベンジャーズだったプラント業界の水準が急降下しています

プラント施工業者である柳井工業は、これまで「プラント業界の実態」を生々しくnoteで綴ってきました。

発信して早5年が経過。決して長くはないこの期間中、プラント業界がじんわりと良くない方向に進んでいるので言語化していこうと思います。

前置きが長くなりそうなので、結論からお話しします。業界全体で「プロとしての自覚がどんどん薄れてきているよね」ということです。

かつてのプラント業界は「アベンジャーズ」だった

2015年頃までのプラント業界は「職人肌」な方々が多く、プロ集団としてのプライドを持ち、その仕事に誇りを持っている人がたくさんいました。

職人である機械エンジニアはもちろんのこと、我々に仕事を依頼するお客様もプラントを深く知る人ばかり。まさにアベンジャーズだったのです。

父の病気が発覚し、私は野村證券から柳井工業へ。

業種業界が異なるのでもがき苦しんでいたこともありましたが、それでも楽しくやってこれたのは、チームが一丸となって本気で仕事に向き合えることを幸せに思っていたからです。

このままずっと続けばよかったのですが……ここ数年で雲行きが怪しくなります。

たった数年で業界のレベルが急降下

プラント業界で働く人々の平均年齢は高く、優秀な職人は定年退職を迎えています。その状況とは相反する、増えない若手陣

業界の水準が右肩下がりに落ちていきます。これがプラント業界一番の課題と言っても過言ではありません。

念の為、現状を分かりやすくまとめておきます。

・優秀なベテラン職人が定年退職を迎える
・若い求職者から職人の仕事が選ばれない
・人が足らず「満たせばいい」が最低条件に

極め付けは「人数の埋め合わせ問題」。

そもそも工事を実施するのに「最低募集人数」が定められていますが、集めるのにも一苦労

「とりあえず人を集めなちゃ」と焦るばかりに、求められる水準に達していない方と共にするようになってしまったのです。

私のポリシー

どんなに辛い局面にぶつかったとしても「柳井工業は精鋭部隊でやっていく」を貫いていきます。

ぶっちゃけてしまうと、人数を確保できる会社の方が儲かります。今は技術力よりも「人を集められる会社」の方が重宝される風潮がありますから。

一時、積極的に採用に振り切ってしまおうかと血迷ったこともありました。しかしそれは私のポリシーに反してしまいます。

お客様に喜んでもらうためだけに人を集めるのではなく、私の想いに共感する人たちと深く向き合いたい。それが結果的にお客様に喜んでもらえることが本望と知ったのです。

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今日はいつになく熱くなってしまいました。明日自分の取り巻く世界がガラッと変わることなんてない……そう思いながら日々淡々とやっていきます。

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