
マレーシア人と日本人の給与が一緒に?日本が出稼ぎに行く時代が来るかもしれない
今から4年前、出張先のシンガポールで考えたことを記録に残していました。
要約すると、東南アジアの機械エンジニア(※)の向上心がえげつなく、技術力もトップレベルの日本に追いついて来ていますよ、というお話でした。
※プラント業界での「職人」のことを指す。
最近、私の理解を超えた進化が同じく東南アジアのマレーシアで起こったのです。今日はそのことについてお伝えしていきます。
強気のマレーシア、単価はほぼ日本と“同等”に
が結論になります。いやあ、正直驚きました。
実はコロナ禍になる前に「海外の職人さんを迎え入れて、一緒に働いてみたいな」と思ったことがあり、マレーシアの会社さんにコンタクトを取ったことがあったんです。
当時の単価は日本の半分ほど。「ぜひ一緒に働きましょう!」と意気投合したのですが、コロナが突如訪れて話が流れてしまったわけです。仕方がないことです。
あれから少しずつ状況が良くなりだした昨今、またマレーシアの会社に連絡を入れました。
ところがどっこい……単価はもう日本とほぼ一緒。
厳密に言うと、給与は日本の方が高いのですが、往復の航空券を合わせるとトントンになるわけです。
決して大袈裟ではなく「プラント業界」というミクロな世界で考えても世界は変わっています。ますます、これから先の日本が心配になります。
日本人が海外へ出稼ぎに行く時代が、すぐそこ(かもしれない)
というのが、私が今日残したいことです。(最近見切り発車でnoteを書きはじめるので、いつも結論に困るのですが)。
みなさんももう体感していると思いますが、国内の物価が高騰するなか、上がらぬ給与。ここ1年ほどで「世知辛い世の中」を痛感している方も多いと思います。
しかし、日本の外では景気が良くなっている国も当然あるわけです。このギャップに気づけて私は良かったな、と改めて思いました。
と同時に「日本人が海外へ出稼ぎに行く時代」がもうじき来るかもしれません。
これをどう捉えるかは人それぞれですが、私が職人であれば、あえて外の世界で体験してみるのもアリだな、とも思うわけです。
今置かれている環境が恵まれていると感じるかもしれませんし、海外で「日本人代表」として働くことで、一目置かれるかもしれない。私だったら体当たり実験をしてみたいですね。
先述した通り、柳井工業では「国の垣根を超えてチームを組んでみたい」という構想はあるので、引き続き粘ってみようかなと思います。
・・・
取り留めない内容かもしれませんが、プラント業界の一部を知ってもらえたら嬉しいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!