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力の吸収と発揮

ファンクショナルトレーニングの原則として力の吸収と力の発揮があります。

これはローディングとアンローディングと呼ばれます。

ローディング(loading) とは力の吸収または蓄えるという意味ととらえてください。
これは筋肉が伸びるように(エキセントリック)筋肉が収縮していきます。

そしてアンローディング (unloading)は、逆に, 力の発揮は 力の放出です。
この時、筋肉は縮む(コンセントリック)収縮が起こります.

スポーツのあらゆる動作の一連ではこのアンローディング起こる前に必ず
ローディングが起こり, ローディングによって吸収される力の大きさがそのまアンローディングで発揮される力の大きさとなります。

例として……

「膝を軽く曲げ、しゃがみ込まないでそのままジャンプする」と「一度しゃがみ込んでジャンプする」のではどちらがより高く跳べると思いますか。

もちろん後者ですよね。

ジャンプではしゃがみ込みの際に太ももの前やおしりの筋肉が、ゴムが引っ張られるように(エキセントリック)に収縮し、力が吸収(ローディング)される。

次にその反動でり強い縮む(コンセントリック)収縮力が起こり、力が発揮(アンローディング)されます.。

これはプラオメトリクスでの伸張反射の原理やチーティングという
トレーニングの動作にもみられる。

ランニングの動作では足が着く際、,コンセントリック機能として膝関節を
伸展させる大腿四頭筋は、接地時重力に負けて膝関節が屈曲することがないようにエキセントリックに収縮をし、力の吸収(ローディング)を行います。

同様に, コンセントリック収縮で股関節を伸展させる大殿筋過度に股関節が屈曲するのを防ぐためにエキセントリックに収縮し、 力の吸収を行います。

これらの筋は離地期でそれぞれ膝関節と股関節の伸展をするためにコンセントリックに力の発揮(アンローディング)するが,その前に着地初期~接地中期にかけて重力に抵抗しながらエキセンク収縮し、 ローディングで力を蓄えているのです。

さらには,ローディングを股関節中接地動作と重心を乗せることを同時に行うことができ, ヒップトルクが高まることからも殿筋やハムストリングの股関節伸筋群をより機能させることが可能になる。

そうすると後方へのキック、つまりフォロースルー (股関節伸展) では同時に腸腰筋のローディングが行われ、そこからフォワードスイング (股関節屈曲)のアンローディングへとつながります。

さらに走速度を高めるためには, 接地によるローディングからキック動作によるアンローディングまでのサイクルをできる限り短時間で行う必要がある.

ローディングからアンローディングへの切り替えにスタビリティ関節(火項で説明) である膝関節が安定・固定していれば膝関節の屈曲による重心の低下を抑制できるので、接地時間が間延びすることなく爆発的なアンローディングが可能となる 。

走る動作に限らず、トレーニングでは力の発揮すなわちアンローディングに注目してしまうが効率的に力を発揮するためには事前の力の吸収すなわちローディング,さらにはローディングからアンローディングの切り替え能力が重要となるため,立位からしゃがみ込むスピードを速くすダウンスクワットなどローディングに特化したトレーニングにも着目してほしいです。

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