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4月9日。ばばこういち「スクープではなく人間をかけ」

ばば こういち(1933年3月28日 - 2010年4月9日)は、日本のジャーナリスト。

東北大学経済学部卒。証券会社を経て放送界に入る。文化放送、フジテレビ、東京12チャンネルなどで勤務し、1966年に大量首切り争議にあたり退職し、フジテレビからの復帰の誘いを断って、フリーとなり、放送ジャーナリストとして活躍する。ラジオ、テレビへの出演、企画制作、そして書籍の出版など、政治・社会問題に切り込んだ。また市民運動家として中山千夏らと革新自由連合を結成し、参院選に出馬するも落選。マスコミ九条の会の呼びかけ人でもあった。

亡くなったときの「ばばさんを送る会」の呼びかけ人は、五木寛之、、永六輔、江田五月、小沢昭一、鎌田慧、川田龍平、菅直人、北川正恭、小池一子、小中陽太郎、、小室等、佐高信、下重暁子、田丸美寿々、田原総一郎、徳田虎雄、鳥越俊太郎、中山千夏、堀紘一、松島トモ子、渡辺善美などだった。妻が「他人の足を引っ張ったことは一度もなかった。正々堂々と生きてきた」と証言しているが、それを証明するようなリストだ。

私生活では、2回離婚し、3回結婚歴している。次女の堤未果は新進のジャーナリスト。その夫、川田龍平は参議院議員。長男の大介は米国在住の画家である。ここ数年、私は堤未果が強欲資本主義の実態を告発する本を何冊か読んだ。その中で、ジャーナリストの父に顔向けできるように努力したとあった。その尊敬する父がばばこういちだったのだ。『沈みゆく大国 アメリカ』、『沈みゆく大国アメリカ 逃げ切れ! 日本の医療』など、いずれも、衝撃の書である。黒田清日本ジャーナリスト会議新人賞、日本エッセイスト・クラブ賞新書大賞、早稲田大学理事長賞を連続して取っており、力のあるジャーナリストだ。堤未果の夫は薬害エイズ事件で有名になった川田龍平である。川田は、東京HIV訴訟(薬害エイズ事件)原告であり、立憲民主党所属の参議院議員になった人である。

ばばこういち、堤未果、川田龍平の 3人で写った写真もネットでみかけた。ばばこういちが娘に語った「スクープではなく人間をかけ」という志は、娘夫妻が引き継いでくれた。二人の活躍を見守ることにしたい。

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