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「名言との対話」5月26日。政木和三「ナンデヤロ」

政木 和三(まさき かずみ、1916年5月26日 - 2002年8月6日)は、日本の発明家、科学者、医師である。

兵庫県生まれ。大阪大学工学部で学ぶ。航空工学、通信工学、造船工学、精密工学、建築工学、土木工学なども学んだ。 その後、医学部に入学し、神経エレクトロニクスの研究を行う。医学部卒業後は、力学の分野に進む。政木はのちに、通信工学科研究室に入り工学部工作センター長となった。

政木は発明の能力に優れ、発明品の数は1000件以上にのぼる。発明品は以下。エレキギター、ウソ発見器、電気炊飯器、瞬間湯沸かし器、自動ドアー、CTスキャン、歯科治療ドリル、魚群探知機、誘導魚雷、低価格テレビ、低周波治療器、コンクリート厚み計、聴覚測定器、バイオライト、パラメモリー、バイオイーザー、超音波金属歪形探知機、熱線風速計、ウイスキー醸造器、超音波美顔器、無人ステージ照明、バイオリズム計、、、、。発明の総数は3000件という数字もある。驚くべき発明家だ。

政木和三は特許権を無償で公開している人である。技術の公開は企業の新製品開発につながり、社会の進歩・発展に大きく寄与するからだ。
「事業でも商売でも、状況が悪い時は感謝すること、そして修行させて頂いてありがとうございます、と念ずれば、自然に道は開けてゆくのである」「人間の修行とは、他人に幸福を与えることである」。

物理学を応用したゴルフでは、自然落下打法を開発し、ホールインワンも何回も達成している。この60歳の無名の新人は1976年の関西シニア選手権でいきなり優勝している。ジャンボ尾崎、岡本綾子を指導したという。政木によれば、ゴルフの極意とはインパクトの瞬間に力を抜くことであった。『「臍」中心のシンプルゴルフ』『飛ばしの秘密・政木打法』という著書もある。その後、政木はエイジシュートを2度達成している。

小学校時代のあだ名は「ナンデヤロ」だった。発明家の道を歩んだ政木和三は、『この世に不可能はない』という本も出している。「ナンデヤロ」精神とは、好奇心をもつことだ。ものごとを「そうなっている」と受け入れるのではなく、幼い子どものようにいつも「なぜだろう」という疑問を持ち続けたい。それが創造、そして発明への道である。


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