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レポート:勝央健幸ラボ オンライン公開ミーティング(4月20日)

 この記事では4月20日に開催された、勝央健幸ラボのオンライン公開ミーティングの活動報告をさせていただきます。岡山県勝央町(しょうおうちょう)で「まちづくり」の立場から民間、行政、住民を巻き込んで、まちを元気にする取り組みを行っています。

 勝央健幸ラボについては、これまで別の記事にまとめています。こちらの記事には、活動のきっかけが分かっていただけるかと思います。

 そのほかの活動も、マガジンにまとめていますので、よろしければ、ご覧ください。

1.今回の公開ミーティングへの想い

 2019年8月から活動を開始した「勝央健幸ラボ」。立ち上げのきっかけとなった町内のプレゼンテーション大会では、参加者皆さんより、多くの応援の声をいただきました。しかしながら、実際に活動をはじめると、協力者を集めたり、活動を理解してもらったりするには、ハードルを感じました。自分達だけで考えるにも、発想に限界があります…。

 そして、昨年、コロナ禍をきっかけに、メンバーは多くのオンラインの活動に参加しました。私達の母体のまちづくりの会「しょうおう志援協会」も毎月オンラインで「勝央まちづくりサロン」を開催し、「観光」「移住」「婚活」など、さまざまなテーマで、町内外から参加者を募って、ディスカッションを行ってきました。

 こうした経緯から、今回、勝央健幸ラボの活動をオープンにして参加者一緒に考えていくことも、ひとつのイベントとして成立するのではないか、と考え、「勝央まちづくりサロン」とのコラボ企画としてミーティングをzoomで開催しました。

 手前みそですが、勝央健幸ラボは、少数ですが、精鋭メンバーがそろっていると自負しています。まちづくりの文脈ならではで、民間の視点の強いメンバーがいて、WEB関係のスキルも強いです。理学療法士の私以外にも、コミュニティーナースのコースを受講した看護師もおり、心強いメンバーです。こうした強みを他の人に活かしてもらうアイデアを考えてもらいたいということもありました。

4月20日まちづくりサロン

 そして、今回、全国いろんな地域から合計20名の方にご参加いただきました。岡山県以外にも東京、京都、大阪、兵庫、山口、香川…、オンラインならではの醍醐味だな、と感じました。各地域で実践されている方から、最近のトピックスに絡めて、いろんなご提案をしていただきました。紹介したいと思います。

2.ノルディックウォーキングをオンラインで働く世代へ

 私達の活動は全世代を対象に考えていますが、特にポイントとしているのが「働いている世代」へのアプローチ、運動習慣づくりです。シニア層は、行政が介護予防事業などを提供していますし、地元スポーツクラブの教室もそこそこ集まって来られるそうです。忙しい世代が、元気なうちに健康を大事にしてもらえたらと考えています。田舎は車社会なので、意識しないと、1日の歩数が数100歩だった、ということも良くあることなのです…(^^;)。

 今回、ある参加者さんは、ノルディックウォーキングの実践者で、地域でも普及に関わっており、「働いている世代にどうでしょうか」と提案をしていただきました。

 実は、勝央町でも役場が講座を主催するノルディックウォーキングの会というのはあるのですが、この事業が介護予防という立て付けで行っているため、「シニアのやるもの」というイメージが強く、それ以外の世代にはなかなか展開できていません。行政はどうしても世代で事業が分かれてしまうところがあるため、致し方ないところもあります。

 そこで、行政がやりにくい部分を、私達がアプローチするというのも良いのではないか、と意見が広がりました。講習を開いてもなかなか働いている世代は参加しにくいので、まずは、オンライン、SNS、動画配信などで、勝央町で行っていることをお伝えして、PRするのは良いのではないかということでした。元々、働いている世代はコロナ禍うんぬんでなくても、リアルに講習を開いても参加が難しいです。そうした方には、導入としてオンラインを活用するのが良いのでは、というご意見いただきました。

3.食を通じて、子どもから大人までアプローチ

 これまで、私たちの活動としてウォーキング、体力アップなど、運動面に関しては取り組みを企画をしていましたが、栄養や食事の部分は関われていませんでした。今回参加された方のひとりは、ヤクルトさんと連携をして、地域で講座を行われており、たくさんのヒントをいただきました。

 食を通じて、今話題の「腸活」や「食育」をテーマに、学校の子どもたちに授業を開いたり、行政と一緒に離乳食講座をしたり、いろんな講座をしているということでした。勝央町でも、学校とつながりのあるメンバーがいたり、勝央町版子ども食堂の「こども大人食堂」という取り組みもあるので、こうした世代へのアプローチの方法はアイデアが広がりそうです。

 私達勝央健幸ラボの強みは、民間企業との連携にあります。行政と民間企業が連携するには、手続き上大変でしょうが、私たちの会だからこそ、連携をして、住民、企業ともにwin-winな場所をつくることができればと考えています。

4.他にもいろいろ:コロナ対策から姉妹都市まで

 今回の参加者には、都会から小豆島に移住したばかりの方もご参加いただきました。「自然の暮らしこそが、健康に良い」という言葉、その方が言われると、とても重みを感じました。移住するって、なかなかエネルギーがいりますからね。身近な自然を意識することも良いですね。

 コロナ禍で医療に携わっているお医者さんからは、コロナに関する情報がまとまっているサイトを紹介していただきました。イベントを企画したり、運営する側としては、いろんな情報がある中で基準とするものをどこにするかで悩むところなので、貴重な情報となりました。

 オンラインのご時世ならではで、姉妹都市との交流をするという案も、面白そうでした。勝央町の姉妹都市、静岡県小山町にも、アプローチしてみたいと思います。

5.今回の気付き:「耳だけ参加」の可能性

 私が別のオンラインの集まりにいろいろ参加してつながった人達と、ゆっくり話ができたらな、というところから企画したとのミーティング、どうなるやら、ハラハラドキドキでしたが、たくさん参加していただき、アイデアもたくさん出て盛り上がり、私なりには成功だったと思います。

 今回、「ゆるい参加OK」「耳だけ参加OK」として、本当に、「耳だけ」の方がたくさん来てくださりました。このことに可能性を感じました。「耳だけ」の方って、家庭があったり、仕事でバタバタしていたり、忙しい方だと思います。これまでのリアルが中心の社会では、こうした方とつながるのは難しかったですが、オンラインだからこそ、私たちの取り組みを知っていただけたと思います。

 同様に、町内でなかなかアプローチできていないと思っていた「働いている世代」にも、オンラインで「耳だけOK」などと適切にアプローチしていけば、多くの方に伝わるのではないか、と可能性を感じました。

 ちなみに、耳だけ参加の方向けに、あとからでもコメントを伝えられるようにグーグルフォームの記入欄を作成しました。終了後もコメントできると分かっていたら、無理にチャットに打たなくても良いので、安心かな、と思います。こうした耳だけ参加の人向けの方法、これからも考えてみます。

 今回のミーティング、第2弾、第3弾もやってみたいと思います。興味のある方は、アーカイブの動画URLをお伝えできますので、facebookページをご覧いただき、連絡いただければと思います。

お読みいただき、ありがとうございました!


 私はまちづくり実践者の会、LDL(Localy Driven Labo)にも所属しています。全国のメンバーで様々な取り組みをしており、活動内容をまとめています。よろしければ、こちらのマガジンもご参照ください!


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