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カメラマンを辞める理由と、これからについて。

僕はこの度、カメラマンを辞めることにしました。

フリーランスになって早3年、ありがたいことに日々質素な食事と、人として最低限文化的な生活を送れるようになりました。

これもひとえに、応援してくださる皆様と僕の類稀で天才的なセンスと才能のおかげです。

などと、自意識と自己肯定感が極めてバカ高い言動を繰り返しながら、さも余裕綽綽であるかの様に振る舞う毎日。
その一方で、将来への不安と通帳残高への絶望からくる冷や汗で、毎晩枕を濡らしたりもするけれど、私はギリギリ元気です。

そんな日々の中で、僕は僕に仕事をくれる人達に想いを馳せました。

「なぜ僕に仕事をくれるんだろう?」

自分で言うのもなんですが、理由はきっと、面白いビジュアルやクリエイティブを作ってくれるだろうという期待があるからでしょう。

本当にありがたい限りです。それと同時にある疑念を抱きました。

僕は別に、カメラマンとして仕事を貰っている訳ではないのではないか?

僕のカメラマンとしての価値はどこにあるのか?

正直な話、僕はそれほど写真が上手くありません。

いや、普通に上手いんです。上手いんですが、爆発的に上手いかというとそうでもない。

わかりやすく言うと、めちゃくちゃトリッキーな変化球投げられるから年に何度か1軍にいく、基本は2軍にいるプロ野球選手みたいな感じ。

プロレベルではあるけど、プロの中ではそんなに上手くないわけで、1軍で活躍するスター選手らに比べれば技術力が完全に劣っているわけです。

これは僕が写真を勉強したことがない事からくる圧倒的な知識不足と、経験不足に所以するものであると考えています。

しかしながら、僕より写真が上手いフォトグラファーさんが僕より仕事があるかと言うと、一概にそうとも言えないらしいのです。

もちろんSNS運用をはじめとしたブランディングの差なども要因の一つではあると思います。

とはいえ、これらを冷静に考えてみると、僕の価値は『写真のうまさ』ではないのではないか?
むしろ、自分の『写真の下手さ』こそが、仕事や制作の邪魔にすらなっているのではないか?

思い返してみれば、確かにこれまでモヤモヤする部分は多々ありました。

自分が考えているように撮れないもどかしさが無ければ、あの作品はもっと良いものになったのではないか?

あの作品には、撮影方法としてもっとより良い最適解があったのではないだろうか?

であるならば、撮影はちゃんと技術のある人に頼む方が、成果物のクオリティは上がるのではないだろうか?

考えるほどに、ますます自分が写真を撮る意味が分からなくなっていきました。

ですから、僕はカメラマンを辞めるのです。

そしてアートディレクターになるんだ!!!

実はこれまでにも、僕の仕事のスタイルにはアートディレクターの仕事も内包している事が多々ある。という事は、何度か指摘されていました。

いわば、今までもアートディレクターだったのです。(諸説あり)

もしそうだとすれば、自分に足りない技術面は技術がある人に補ってもらいながら、アートディレクションに専念して、制作全体のクオリティを上げる方が、クライアントもクリエイターも僕も皆ハッピーなのではないでしょうか?

もう、なんて素晴らしいアイデアなのでしょう。

クオリティを上げるためです、カメラなんてかなぐり捨ててやりましょう。

あー、聞こえてまいります

たくさんの「お前も勉強すれば良いだろ、サボるんじゃねえ」の声が

概ね、おっしゃる通りでございます。しかしながら反論させていただきたい。

僕がアートディレクションをして、僕より写真が上手いフォトグラファーさんに撮っていただくという状況。
まあ当たり前ではありますが、僕の思い描く表現が、より高い技術力で写真として再現されていく様子を、僕は誰よりも近くで見れるわけです。

もしかして、俺も写真上手くなっちゃうんじゃない?

足りなかった知識や再現力が、死ぬほど近く見れる。勉強出来る状況を自分から作り出すことができる。
これを一石二鳥と言わずして、なんと言うのか。

また、僕はカメラマンは辞めますが、写真を辞めるつもりは毛頭ありません。
写真を通した表現や、自分の作品制作は自分でシャッターを切りながら続けていきます。

その中で、学んだ知識や再現力を駆使して、自らもより良い写真が撮れるようになっていく。

そしていつか、写真がバカ上手いアートディレクターとして、僕のやりたい制作を思い通りに再現できる、スーパービジュアルクリエイターとして才能が開花する。

スーパーよく出来た計画!!!

はい、というわけで、僕はこれから本格的に売れる準備に入ります。

それでは、ここまでnoteを読んでくださった皆様にだけ、僕の暫定的な未来年表をご覧に入れます。

2020年下旬 / カメラマンを辞め、スタジオを作る 

2021年初旬 / 本格的に現代アーティストとして活動を開始

2021年中旬 / アートディレクターとしての活動激化

2021年下旬 / 個展開催

2022年初旬 / 売れる予兆を感じる

2022年中旬 / 売れる予感が世間に漂う

2022年下旬 / 売れる

はい、これはもう売れます。完璧な未来設計。保険会社も平身低頭で高い保険を勧めてくるでしょう。

最後に

今までアートディレクションと撮影を担当した仕事を、いくつか紹介させていただきます。

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こういった作品に凄腕フォトグラファーの手が加わり、よりクオリティが上がった状態で提供できる様になるわけです。

また、カメラマンを辞めるとは言いましたが、予算が少ない案件については、今まで通りアートディレクションと撮影を行います。

さらに、現在準備中のスタジオでも、今後様々な動きをしていくつもりです。

公式サイト: https://www.hisanomotohiro.com

 ここまで読んでいただきありがとうございました。駄文で長々と失礼いたしました。

いつか何かでお目にかかれると光栄です。

それでは、今後ともご贔屓に。

ヒサノモトヒロ


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