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梅シロップを漬けた話。

去年から梅シロップを作っています。
酷暑のせいで夏はさっぱりしたものが進みますし、梅の酸っぱさが年を経るにつれて馴れてきたような気がします。
昔は酸っぱすぎて進んで食べていなかったのですが、キュウリの梅肉和えを作ったときに酸っぱい梅肉が程よく食欲を進ませてくれたのを感じて梅を見直しました。

梅の準備


パープルキングという品種の梅

梅といったら、チョーヤ。ということでチョーヤのサイトで梅シロップキットが販売されており、パープルキングという大粒の赤色の品種を選びました。赤い梅、かわいいですよね。
チョーヤではパープルキング以外にも、小梅で赤いパープルクイーン、有機栽培の南高梅のキットも売っていました。去年はミスナデシコという品種もあったのですが、今年は天候不順だったのかラインナップされていませんでした。

梅シロップの作り方

ネットで検索するとたくさんレシピが出てきます。今回はキットを買ったので、レシピがついていました。
ついていたレシピでは、梅をいったん冷凍してエキスを出しやすくする方法がとられていました。
到着した梅は洗ってヘタをとり、一日以上冷凍します。

洗ってヘタを取り、ジップロックに入れたところ。この状態で冷凍庫に入れます


ここまでやっておけば、好みのタイミングで梅シロップを仕込めます。梅雨が過ぎても梅を楽しめる寸法です。
翌日以降、冷凍した梅と氷砂糖、そしてガラス瓶を用意します。
用意したガラス瓶は大きく、煮沸消毒出来ないので、パストリーゼ(食品に吹きかけてもOKな消毒アルコール)を吹きかけてきれいにします。

パストリーゼで消毒したところ。


そこに、梅と氷砂糖を交互に入れて蓋をして冷暗所へ。
うちでは床下収納に入れました。

梅と氷砂糖を交互に入れたところ。
1キロのシロップを仕込んだ姿

梅と砂糖を交互に入れてそのままだと梅から出てきた果汁と氷砂糖の溶け具合が均一にならないので、一日一度瓶を揺すって中のシロップの濃度を均します。

二日目の様子。かなり液体が出てきています。

氷砂糖が溶けきったらできあがりです。
溶けきる頃には梅はシワシワになって、ほぼ果汁は出た状態。このままビンに入れておく場合もありますが、ビンが野菜室に入らないので移し替えました。

溶け切って、出来上がったところ

今回はパープルキングが赤い皮のためシロップがほんのり赤く色づいています。ベリーのシロップのようにも見えますが、飲むとちゃんと梅の味がします。
これからの暑い季節にちょうど良い甘酸っぱいシロップで夏を乗り切れそうです。

梅の思い出

初めて梅シロップを作ったのは去年と書きましたが、梅酒は亡父が毎年漬けていました。とはいえ、下戸の一族だった我が家では消費することなく、梅を下さった方々に配っていたようです。
ただひと瓶だけネスカフェゴールドブレンドの空き瓶に大きな梅を入れ、台所の片隅にずっとずっと置いていたのを思い出しました。漬けすぎて茶色めいた液体の中に梅が沈んでいてかろうじて梅酒なのだと分かるまで漬けられたあのお酒は、引っ越しの時にも持って行ってどうなったことやら。
亡父は何かを育てるのが好きで、ベランダにゴーヤの緑のカーテンを作ったり、花の種を買ってきて植え込みの片隅で咲かせたりしてました。
シロップになっていく梅を見て、ネスカフェゴールドブレンドの空き瓶に入ったあの梅酒を思い出し、こうやって育つのを亡父も楽しみにしていたんだろうか、と思いをはせました。

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