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緑へと変化するタイミング

昨日の続きの話です。

昨日は朝早く海に出て、わかめを刈り取りにいく話でした。
そもそもなぜ朝早く出航して作業をするのかというと、主にふたつの理由から。

①  わかめを刈り取ったあとも色々作業をこなすので、朝早くに刈り取りに行かないとその日こなす必要のある作業が終わるのが遅くなるから

②  "朝凪夕凪"という言葉があって、朝と夕方は海が比較的海が穏やかでわかめの刈り取りをしやすい時間帯だから
(とはいえ、日によっては朝から波や風があるときもある)

こういう理由から朝早くに出航しているんだけど、夜と朝の境目のような海を見ながら仕事ができるというのは、私的にはうれしい。

とりあえず、今日は刈り取りを終えて、陸上で生わかめをお湯で茹でる話から。

陸上に戻ってから、約90℃近くあるお湯を沸かした釜にわかめを入れてまんべんなく茹でて、すぐに海水で冷やす。
そうすることで鮮やかな緑色に変化します。


わかりやすい写真がないから、わかめしゃぶしゃぶしたときの写真を貼り付けておくけど、お湯にさっとつけるだけでもすぐに緑に変わる。


私はこれをはじめて見たとき、すごいびっくりした。お湯で緑に変わるなんて思わないよね。

着色料つけるとかではなく、お湯で変化して自然につく緑色なのです。
それをすぐに海水できちんと冷やすことで、色の綺麗な緑になる。

2番目の工程の要点をまとめると、

・釜の中でまんべんなく茹でること
・きちんと冷水で冷やしてわかめを締めること

昔は素手で冷水に入れたわかめを掴んで、きちんとわかめが冷えたかどうかをチェックしながら作業をする漁師さんもいたそうで、もしかしたら多分いまもいるかもしれないんだけど。 (素手は絶対大変だ……)
私がいる両替漁港でわかめをやっている人たちは肘より長い手袋をつけて冷水に手を入れて、手作業で冷やしてます。

冷やしたあとは一定量を籠に入れて、水を切り、そのあとはわかめに塩をまぶして漬物状態にする"塩絡み"と呼ばれる作業へ。

次の工程をやることで保存のきく状態になります。これについてはまた明日。

暖かくなってきて、おだやかな天気が続いて幸せだね。春って素敵。
明日もおだやかな海であってほしいな。


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