話すことで、思い違いは減るのかもしれない

いつもパッと目についた本を買いがちなんだけど、今日そのパッと目についた3冊目の本を読み終わりました。

本屋のレジ近くにたまたま置かれてた、『鬼人幻燈抄』という本。

ファンタジー的なのが好きなのです。

単行本ではまだ1巻だけの発売だけど、ネット小説だったようでネット上ではもう完結してるみたい。

今日は、それの感想をちょこっと。
簡単な読書感想文noteです。

あらすじを簡単に言うと、江戸時代から平成までの170年の時間を旅する鬼人の話。

鬼などの怪異がいる世で、葛野という地域には「いつきひめ」と呼ばれる巫女がいて、主人公は巫女の幼馴染であり巫女の護衛役。
ふたりは想い合ってお互いに伝えているけど、信念や立場的に夫婦になることは叶わない。

主人公は妹と仲良く暮らしていたけど、内心では兄を慕う妹の思い違いから、巫女への憎しみによって鬼になってしまい、主人公の目の前で幼馴染である巫女を殺してしまう。
主人公も妹への憎しみから鬼となり、兄妹は決別して戦いに発展していく、っぽい話。

主人公は様々な経験を得て視野を広げながら、170年後に兄妹で対峙するまでの旅が続く。
ここから先は、江戸→明治→大正→昭和→平成という流れで続くらしい。

読んでみて思ったのは、自分の気持ちはあれど、みんな自分の立場にまっすぐであるが故に本心を隠していて行き違いが起きてて、みんなの気持ちが複雑になっていることに苦しさを感じたこと。
とにかくやりきれない気持ちになった。

最後の方に「もっと話をすればよかった。そうすれば……」と主人公が話すシーンがあったんだけど、もしも話せていたらわかりあえたこともあったのかもしれない。
そう思うと、この結末はほんとに苦しい。

これ、普段の生活でも同じことが言えると思ってて。

誰かに対して憧れや嫉妬、それがひねくれて憎しみを抱えて自分の気持ちを抑えていたとしても、自分の気持ちをおだやかに話せるきっかけがあったら、もしかしたらマイナスな方向にならなくて済むのではないのかなあ。(話し方にもよるだろうけど)

なんて、思ったり。
自分への自戒の意味を込めて、"自分の気持ちを話す"いうことは大事。

続きが気になるので、少しずつ続編読んでいこうかな。
おやすみなさい。


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