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今日のレッスンメモ:骨盤のイメージで動きが変わる

おととい、ゆりこさんのアレクサンダーテクニークのレッスンを受けた。これは週1回のペースで受け続けている、自分のためのレッスンだ。

イスに座った状態で、カラダをほんの少し前に傾けて、それから元に戻すという動きを、丁寧にやってみた。背骨の長さや股関節の位置を意識して、小さくゆっくりと、行きつ戻りつしてみる。とても地味な動きなんだけど、丁寧にやることで脚で床がしっかりと感じられるようになった。

それを感じたままに言うなら、「脚が生えた!」みたいな感覚。

分析的に言うなら、こんな感じかな。
「座っている自分の体重が脚を通って床へと伝わり、床から返ってくる力が、脚を通って身体全体を支えてくれている」。

股関節は英語で言うと「ヒップ・ジョイント」。上半身と下半身のつなぎ目(ジョイント)がしっかりと力の受け渡しをしてくれると、全身が統合された感覚がやってくる。

「骨盤底が“面”であることを忘れてた」と私が言うと、「骨盤をどんな風にイメージしている?」と聞かれた。私のイメージでは、前傾するときの骨盤と脚は、蝶番(ちょうつがい)がパタンと閉じるみたいな感じだった。

ゆりこさんは「私はおわんをイメージしています」と言う。

おわんと蝶番の違いは、立体であるかどうか。蝶番を思い描いていた私は、二次元的な動きでカラダを動かしていたことになる。でも実際の骨盤はもっと立体的で、幅も高さも奥行きもあり、中に内臓が入るだけのスペースがある。

そうかー、おわんかー。

そう思いながら、この2日間、骨盤をおわんのイメージで過ごしている。

骨盤がおわんだと思うと、座っているときの安定感が違う。歩くときも、カラダの後ろ側まで意識に含めやすい。階段を上るときも、上体の傾け方が変わる。つまり、おわんをイメージすると、三次元的な動きがいつもより無理なくできるのだった。

だけどもね、骨盤がおわんだと思うと、自分がハンプティ・ダンプティみたいな体形になった気がして、微妙な気分…。「お腹は細くなきゃ」という思いが、カラダを過剰に緊張させて、動きを平面化させている面もありそうね。

今日の夕空。西の地平が薄く紅をさす。

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