見出し画像

Yashica Electro 35 - フィルムカメラレビュー

35mm レンジファインダーカメラ
1966年発売
レンズ:Color Yashinon DX45mmF1.7(4群6枚、ガウス型)
シャッター:B・約30秒~1/500秒
焦点調節:レンジファインダー(1.0m~∞無限遠)
露出計:内蔵絞り優先オート(当時世界初)
サイズ:W152 xH 92 x D76mm
重さ:740g


ローソク一本の光でも写る、がうたい文句の当時の大ヒットカメラ電子シャッターEEカメラ「ヤシカエレクトロ35」。このカメラはそのシリーズの初代にあたります。後継モデルもすごくたくさんあり、1975年の最終モデルまでに世界で累計約500万台を販売したそうです。

その後経営難になったヤシカは京セラに吸収合併され、のちにカールツァイスと提携することで京セラ製高級カメラ「コンタックス」ブランドを1975~2000年ごろまで供給し、一眼レフを始め、コンタックスTシリーズ(CONTAX T2とかが有名)、コンタックスGシリーズ(レンズ交換式レンジファインダー)、コンタックス645(120フィルムカメラ)などが商品展開も多岐に渡っていたようです。

しかし経緯は分かりませんが、おそらくデジタルカメラの一般化の船に乗り遅れたのでしょうか、デジカメのラインナップもあったはずですが、2005年に日本におけるコンタックスブランドは終焉を迎えます。

コンタックスに搭載されたカールツァイス名義にて、長野の富岡光学製のレンズの源流がこのカメラの写りにある、と勝手に信じ込んでいます。

F1.7という当時にしては相当明るいレンズを搭載し、露出を決めると適切なシャッタースピードが決まるシステムは世界初だったそうで、おそらくは操作が簡単だったことも良かったのだと思います。今では販売されていないHM-4N型水銀電池にかわって今はLR44を4個重ね、不足分の距離をアルミ棒で補うと取り敢えずは稼働するようになります。

それでは作例をご紹介したいと思います。

すみません、ガチで家の近所テストショットです。ただこの彩度、シャープ、ナチュラルなボケ、すごくないですか??緑もみずみずしく電線に巣を張ったクモもしっかり捉えている。


いやー改めて見ると凄いレンズです。びっくりしました。また欲しい、、、。などと言いつつもさらっと冒頭に書いていますが、実はとても巨大で重いカメラなのです。幅なんて15センチ越えなもんですから、なんか板を持っている感じです、、、。重さがあるのは低速シャッターでもぶれにくいので、それはそれでいいのですが、かばんに入れておく大きさの許容をこえております。映りは超一級ですが、本体サイズの難にて早々に手放してしまった一品でございます。

旅は続きます。