見出し画像

Rolleiflex 2.8D - フィルムカメラレビューその1

120mm 二眼レフカメラ
1955年発売
レンズ:Carl Zeiss Planar 80mm F2.8(撮影レンズ)
シャッター:B、1~1/500 シンクロコンパー
焦点調節:ビューレンズによる測距(1.0m~∞無限遠)
露出計:なし!
サイズ:W105 x H99 x D146
重さ:1140g

選んだ基準としては
・持っている廉価版ローライコードからの進級の思い
・憧れのカールツァイスプラナー
・二眼レフ王道

今回は不動の相棒、ローライフレックス2.8Dと私の付合い方をご紹介したいと思います。

ローライフレックスには、とても多くのバージョンがあるので細かく説明するのは割愛しますが、
この型の特徴はF2.8のプラナーという明るいレンズ、ライトバリュー搭載、露出計は無し、というスペックになります。

一般的に120mmフィルム(ブローニーや、2B、中判フィルムとも)という、いわゆる普通の35mmよりグンと大きなフィルムを使う1950年代ドイツ製の二眼レフカメラ。一般的に撮れる枚数が一本あたり12枚に限られています。たった12枚。でもその代わり一枚に込められる情報量の多さ、快調がとても豊かなのは一重にフィルムのサイズのおかげなのです。とはいえ正直フィルムチェンジの儀式は少々面倒なのですが、、。

下に覗き込むファインダーなのでカメラを構えている威圧感が少ないことと、シャッター音がシュンッととても静かな事が挙げられます。ただファインダーが左右逆に見えるため、構えてからシャッターを切るまで少々手間がかかります。

実は慣れないと水平をとるのがとても大変。この瞬間を写真に納めたい!そういう用途には向かないカメラかもしれません。私は一枚を頭の中であーだこーだ考えながら撮るタイプなのと一回の撮影で使うフィルムが少ないので、なんとも好条件なカメラなのです。

二つ眼の箱に、自分の見えるシーンを一枚一枚クランクで巻き上げながら閉じ込めて行く行程は、あたかもプロの写真家になったようで何とも楽しいわけです。


カールツァイス製プラナーのレンズが写し出すシーンは立体感と気持ち良いボケに溢れています。発色が現代のレンズよりちょっと控えめでしっとりしているのが堪りません。他の方のレビューによると少し像が樽型にゆがむ特徴もあるとか。クセノタールという別のタイプのレンズもとても優れているそうです。

それでは作例のご紹介。

昔働いていた目黒白金台にある自然教育園に珍しく積雪があった時の写真。平日はガラガラなので人が写り込むこともなく、非日常な自然が都内で撮れた思い出の写真。

よく散歩で行く元町中華街。山の上の山手異人館とチャイナタウンという定番コースです。

何気ない家の近所の風景もこのカメラで切り取るとなんだかドラマチックなのです。

4月を日記のように毎日撮るグループ展に参加した際のお気に入りたち。基本的に二眼レフと小型三脚をカバンに入れ、会社帰りに目黒界隈と自宅界隈を毎日こそこそ撮ってました。飾らない日常が撮れています。エルゴ(抱っこ紐)で自分を撮っているのもとても懐かしい。


このカメラとのお付き合いが長いので、作例というか思い出写真がまだまだ続きます、、。


#フィルム #カメラ #フィルムカメラ #film #camera #filmcamera