Leitz Elmar 50mm f3.5 - フィルムカメラレビュー その1
35mm レンジファインダーカメラ用レンズ Lマウント
1931年発売
レンズ:Elmar 50mm f3.5(3群4枚 Tessar型)
シャッター:なし
焦点調節:レンジファインダー方式(1.0m~∞無限遠)
露出計:なし
選んだ基準としては
・憧れのLeitz純正レンズ
・柔らかく且つ芯のある写り
・ライカの究極はこれレンズ一本でいいらしい
Hisa Foto です。古いカメラに興味がある方には説明不要のライカの標準レンズ、エルマー。ライカ純正のオールドレンズの入門ともいえるクラシックレンズを紹介したいと思います。
1930年にライカ初のレンズ交換式となる「ライカC型」が登場した時に、はじめて直径39mmのねじ込みマウント(Lマウント)として登場し、少しずつマイナーチェンジしながら、永く永く標準レンズとして愛されていることになります。レンズの構成はシンプルながらバランスのとれた3群4枚のテッサータイプ。名前の由来は社名頭文字のEとLにテッサー(Tessar)の語尾を取ったものだそうです。諸説ありますが、、、。
外観は「こんなので撮れるの?」っていうくらい本当に小粒でコンパクト。沈胴式(使用しない時カメラに納まる仕組み)なので、収納するとこの存在感の無さ、、、そんな控え目なレンズ。
画角は昔でいう標準の50mmで開放値F3.5、ボケ利用して被写体を演出することもできません。なのにこのレンズが切り取る絵、それはとても優しく柔らかで線が細いのですが何故か立体感があります。適度なコントラスト。そして嫌らしくないフレアの具合。正にライカの標準レンズたる所以なのです。現代のレンズで不得手な表現のように思います。もちろん実際の使用するとなると素早いスナップ撮影などには無理がありますが、懐古主義では片付けられない味わいがあります。
では作例を2回に分けてご紹介したいと思います。
レンズを手にい荒れた当初のテストショット的な一連です。銀座、渋谷、六本木、秋葉原、、とまとまりがありませんが自分としては思い出深い写真たち。この頃は撮る対象の派手さにこだわらず、じっくり考えながら撮っていたような気がします。
京急線の終点、三崎口からバスに乗り換えて辿り着く三崎港。この場所が大好きで、マグロも大好きで、何度か訪れています。かつて栄えた港町の残像が色濃く残っています。橋で渡れる城ヶ島もおすすめ。
神戸の異人館街。初夏の暑い日に訪れたのをよく憶えています。緑あふれる坂道に点在する洋館をめぐるのは、長崎も横浜も同じく楽しいものです。
大阪は中津から十三へ。ディープ&ノスタルジックなOSAKAの序章なのですが、まだまだ撮りに行きたい場所が沢山でGoogleMapのメモは貯まる一方です。
最後は北千住の町並み。緑と共存?侵食?される人工物の様相がぐっときます。
次回もElmarのレビューにお付き合いいただければと思います。