Blada Baldessa 1b - フィルムカメラレビュー
35mm レンジファインダーカメラ
1958年発売
レンズ:Balda-Werk Bünde Color Baldanar 45mm f2.8 (3群3枚)
シャッター:B、1~1/500 Prontor SVS
焦点調節:レンジファインダー(0.9m~∞無限遠)
露出計:ゴッセンセレン式単独露出計付き
サイズ:W123 x H89 x D64
重さ:588g
選んだ基準としては
・日本では少しレアなドイツ庶民向けメーカーが気になる
・実はとても使いやすい、特にファインダーがライカM3並に見やすい
・シグネット35、エクサに続くおにぎりフォルムカメラ(残りはボルシーB2か)
Hisa Fotoです。今回は少しマイナーなカメラを紹介します。本体説明の情報もネット上に少ないので敢えての本体説明から!
第二次大戦前からカメラを製造し、戦後分裂した西ドイツのビュンデ(Bünde)を拠点を置くことになったバルダ社によるレンジファインダーカメラのバルデッサ。I型は目測タイプ、Ia型で距離計が付いて、、
バルデッサIbで距離計と露出計付きと進化します。以降はバルダマチックと続くそうです。
今回のカメラはバルデッサIb型。上部右側にある露出計、実は壊れていますが、、、気にしない。これでもかと直線排除のデザイン且つまとまり感のあるころりんフォルムは唯一無二。それでいて意外にも持ちやすい。レンズの右下に見えるギザギザでピントをあわせて、側面にあるシャッターを切る。このあたりのアクションはとても自然で心地よい。
次にこのファインダー!真ん中の丸い部分でピント合わせ、ブライトフレームは距離に連動してスーッと動くスグレモノ。良くできているし、とても見やすい。構造的な知識はないですが、ライカM3発売の4年後のカメラだけに上手く技術を取り入れたのではと思案します。
そしてこのカメラのオリジナリティの真骨頂が底部の機能たち、、、。右側は巻き上げで、180度回して巻き上げとシャッターチャージ。左側は撮り終わった際の巻き戻しクランク。このあたりはかなり慣れが必要だが、妙に楽しいアクション。
ロゴの配し方も絶妙でかっこいい。
レンズは45mm、F2.8のColor Baldanar、安価なトリプレット(3枚レンズ)ですが、とても発色がよく優秀なレンズなのです。作例はのちほど。その他にも数種類レンズのバリエーションがあるとか。
西新宿のカメラ市場で手に入れた際にはほぼ未使用のきれいな革ケースと、化粧箱、説明書付きでした。この時代のコダック、アグファ、フォクトレンダーもそうなのですが取り敢えず革ケースの質が良い。
と調べたしているうちに英語ですが詳しいレビューのサイトがありましたのでこちらもご参考までに、、、 MIKE ECKMAN DOT COM
それではこのカメラでの作例を御覧ください。
恵比寿の写真美術館までの寄り道定点観測コース。このときはマイケル・ケンナの展示を見に出かけました。
横浜の上星川駅まで自転車散歩。山を超えると未知の世界。近場でお気に入りの写真が撮れた時のお得感。
お次は代田橋にあるアーケードを求めて散歩。不慣れが故のフィルム感光もご愛嬌。
その足で祖師ヶ谷大蔵駅までめぐるめぐる。
パンダが迎える上野駅から高架を渡って広がる東上野エリア。コリアンフード集落を核に素敵な町並みがあなた来訪を待っています。
最後は東新宿エリア、戸山団地〜夕暮れの新宿三丁目まで。このレンズ甘さは否めないが妙な味わい深さが癖になります。
まだまだ旅は続きます。
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