ダイスをジャラァーン!!!と振って遊びてぇよなぁ!? アナログゲーム「DICE PARTY!!!」プレイ雑感
タイトルで主旨が完結した。
DICE PARTY!!! を紹介するにあたって
うぶげのことり(@bodogenokotori)さん制作のアナログゲーム、「DICE PARTY!!!」のプロト版をプレイさせてもらった。
ので、ざっくりしたルール説明とか、プレイした感想とかを書いてく。
※この記事で使用している画像は全て、身内で遊ぶことだけが目的だったプロト版のものです。製品版とはデザインが異なります。
※製作者であるうぶげのことりさんの許可を取って公開しています。画像等の資料も提供してくれました。多謝。
このゲームはこんな人におすすめです。
・アナログゲームの入り口として、とりあえずのスターターキットのようなゲームが欲しい人
・TRPGをやり過ぎてダイスを振るだけで楽しくなる人
・物事を決める時に何かとサイコロを振りたがる人
・4面ダイスや10面ダイスなど、ちょっと特殊なサイコロを一度にまとめて欲しい人
DICE PARTY!!! の主なルール
このゲーム、その名の通り主役はダイス。「いろんなダイスをいっぱいジャラジャラ振ると楽しい」という、とてもシンプルな欲求を満たすように作られている。
だから4~10面の多種多様なダイスがゲームの主役である。
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30~45分
1.フィールドを作る
まずは「場所カード」をよくシャッフルし、裏返した状態でタテ5枚×ヨコ5枚並べる。
この画像見れば、3まで飛ばして良いです。
場所カード。各種モンスターの他に、お助けカードも入っている。
次にスタート地点となるカードを各辺の真ん中に置き、自分のプレイヤーコマと、拠点コマ×5を配置する。
あとは「仲間カード」と「道具カード」をよくシャッフルして山札を作ればスタンバイ完了。
2.仲間を雇う
プレイヤー1人につき、「仲間カード」を5枚、「道具カード」を2枚引く。
そして仲間カード5枚から3枚を選んでオープン。これでフィールドを攻略するための仲間を雇ったことになる。
こちらが仲間カード。左上に書かれている数字が、判定の時に何面のダイスを用いるかを表す。
6なら攻撃力が1~6、10なら攻撃力1~10のキャラクターと考えても良い。
仲間はアイテムやフィールド、仲間の能力の効果などで入れ替えられる。
3.フィールドの攻略
仲間と道具が揃って冒険の準備が整ったら、順番に自分のコマを進めて場所カードをめくっていく。
自分の手番では、主に戦闘するかアイテムを補充するかを選ぶのだが、この戦闘時にお待ちかねのダイスロールが発生する。
フィールドのモンスターカードの左上の数字が目標値。自分の仲間カードに書かれたダイスを3つ全部いっぺんに握り、ジャラジャラ言わせながら振る。
出た目が目標値を上回ればプレイヤーの勝ち。
そこのカードに拠点コマを置いて自分の領地にできる。
4.対人戦
他のプレイヤーが拠点コマを置いたフィールドに自分のコマが進んだ場合、そのプレイヤーに対してカチコミをかけられる。もし攻撃して勝利した場合、拠点コマを自分の物と入れ替えて、その領地を横取りできる。
この対人戦が一番ダイスを振る際の快楽を浴びられるから好き。
5.勝利条件
これらの戦闘を経て、
・勝利点を10点以上得る
・拠点コマを5つ全て置く
のどちらかを最初に達成したプレイヤーの勝利となる。
このゲームのキモ
・仲間同士のシナジー効果
仲間にはそれぞれ特殊能力がある。「戦士」(10面ダイスで判定、特殊能力で更に+1)のように単純に火力が高いキャラクターのほか、6面ダイスの目を出た目の反対側に変更する能力を持つ「獣使い」(6面ダイス)や、ダイスを1つ選んで攻撃力の判定から排除する能力を持つ「狂戦士」(10面ダイス)もいる。
そしてこのゲームは判定時、「全てのダイスの出目が同じだった場合はクリティカル」になる。
つまり「獣使い」と「狂戦士」を持っているプレイヤーは、とりあえずダイスを振ってみて、「獣使い」の効果で他の2つの出目のどちらかに合わせることができれば、「狂戦士」の効果でいらないダイスを排除してクリティカルを作り出せるのだ。
これは私が実際にやられてメチャ嫌だったコンボである。
このようにもう一人の仲間が4面ダイス(出目は1~3)で判定するキャラクターだった場合、獣使いの出目は能力込みで(1/6 2/5 3/4)となるので、狂戦士の10面ダイスを吹っ飛ばせば3分の1の確率でクリティカルが出る。えげつい。
実際は狂戦士も6割くらいの確率で1~6の目を出すので、更に確率は高い。実にえげつい。
・MPの概念
先述した仲間の能力を使う時には、MP(スタート時は5ポイント)を消費する。
強い能力はもちろん消費MPが多い。そしてMPはターン終了時に1ポイントだけ回復する。
このMP管理も楽しくて苦しい。
「ア~ア! MPさえあれば次勝てるのになァ!!」な場面にMP回復のフィールドカードをめくった時はもう、脳汁がぴゅっぴゅドバドバだった。
そして上の画像のパーティは、僧侶がいるせいで毎回MPを2ずつ回復される。人にやられて本当に嫌だったので、自分で作れたら最高だと思う。
・アイテムが強い
このゲームは勝利までの道のりが割と短いため、アイテムひとつで盤面がひっくり返る。
勝利点がトップだろうが、あと一手で拠点コマを5つ置けるリーチ状態だろうが、手札のアイテム次第で勝ちをかっさらわれる。
プレイ時に相棒のひよこを2枚使って4位が1位に挑む場面があった。激熱。
そのお陰で「1位に大差をつけられて勝ち目が無い人」が最後まで出にくいのが、DICE PARTY!!!の秀逸な点の一つだ。
どこで買えるのか
以上、あれこれ書き綴ったが、結局のところゲームは自分で遊んでみるのが一番。
DICE PARTY!!!は、2020年8月31日までの約1カ月間限定で、クラウドファンディングのリターンとして手に入れることができる。
DMを通して8月中までに5000円(送料込み)を支払えば、11~12月頃に届くらしい。クリスマスの自分用プレゼント、自分宛のお歳暮にピッタリだ。
興味ある方はこの機会に是非。これを逃せば、この作品が世に出るチャンスは今のところないっぽいぞ!
私は買った(というか出資した)。
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