
香りの価値を最大化できてますか?
調香師の時から考えていたこと
香りを創る調香師には、芸術家として成り立つ人が少ない
海外では香料会社に所属したスターパフューマー(調香師)は数多くいる
個人でも立派に活躍している調香師もたくさんいる
しかし、日本の調香師は香料会社に所属していても
「香りを創る仕事」としての位置づけしか持たない場合が多い
現に香料会社を定年退職した調香師はほぼ引退する
技術としての香り創りの評価が低い
たとえば、写真家は写真を撮る仕事だけではない
この人に頼みたい!そんな場合は、写真を撮ってもらうだけで価値が生じる
でき上がった写真はものとしても価値もあるが、撮ってもらったところにも価値がある
香りの場合、商品と同じ位置づけしかない
こんな香りを創って欲しい
創るプロセスには価値が生じない
香料はkg(キログラム)単位で取引されるが、1kgいくらという商品価値が優先する
よく香りを創って欲しいと言う依頼がある
大抵は、創ってもらいたい、創ってもらった香料はいくら?
低い価格を強要する方がたまにいる
創るプロセスにまったく価値がないと思っているようだ
価格を提示すると「高い」のひと言
そんな場合は、そう言う仕事をしている会社にお願いしますとお断りしている
たとえば、画家に絵を描いて欲しいと依頼してできあがった作品がA2サイズだったら、A2サイズだから○○円
これと同じ
香料も1kg○○円
それは高い! と言っているのと同じ
画一化した量り売りではない
香りも完成した作品
何をイメージして香りを創ったか
誰が創ったか
香りにも作品としての価値を!
そんな思いからオンラインで調香も教えている
わかりやすい例だと「アロマ」
精油って結構値段は高い
しかし、誰でも習えるようになったから、フリマやワークショップでは
価格から設定しているように思う
アロマを始めたあなた!仕事にしているみなさん!
どうですか?
高価な精油を使ってもアロマサシェ、ワークショップ参加費○○円
しかもベテランさんから初心者までこのワークショップレースに参加しているから
この値段じゃ高い、向こうでは○○円だった
これって商品としてみられている
香りの作品としての価値がないように思われている
特に安くなれば安くなるほどその傾向は高い
私には絶対参入できない
香料や容器などいいものを使えば考えなくても原価割れ
世の中には精油もたくさん売っているけど知っている適正価格から考えると
何でこんな安く売ってるの?
そんな値段の精油が多くなった
それでもオーガニックをうたいそもそもムリでしょう?
そんな精油の激安価格が世の中に溢れる
精油だって大量の植物から抽出されるわけだから
価格破壊で大量消費されるのはいかがなものか
合成香料が悪!という風潮が一部にあるが
植物から作られる精油が価格破壊で大量消費されているのは善?
香料に携わる者として、
合成香料の方がよっぽど自然に優しいと思えてくるのはおかしい?
そんな世の中になって
香り創りを考えて調香を教えはじめた
せめて生徒さんには自分の作品としての価値をふまえた価格で販売してもらいたい
価値のわかってくれる人に作品となる商品を届けてもらいたい
価格競争すると下げるしか道はない
あなたが創った「オリジナルの香り」
自分の作品として香りが創れる様に指導しているつもり
調香クラスも教えて終わるクラスではなく
自分で香料を使って、ひとりで香りが創れる様になるところまで指導したいと思ってる
香りを「モノ」としての価値ではなく、作品としての価値を大事にしてもらいたい
そんな気持ちではじめたオンライン調香クラス
このクラスは成長が早くなる工夫がたくさん
香りマーカーペン「アロマスティロ」を使って学ぶから成長が早い!
自分でで創った香りに価値を付けた値付けができる様になってもらいたい
知識だけ教えても、学んでも、香り創りはうまくならない!
経験からの実感
ちなみに教えている調香クラス紹介はこちら
https://www.aromaolfactory.com/aromastylopefumerline/
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