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【医師直伝】薬局・通販で買える『病院処方薬と同成分の保湿剤』3選〜【ワセリン・ヒルドイド/乾燥肌・ドライスキン対策】


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こんにちは、医師&医療経済ジャーナリストの森田です。

前回、「病院に行かなくても治る、乾燥肌・ドライスキンの定番治療法」というのをやりまして、たくさん反響を頂きました、ありがとうございます!


ポイントは


①強くこすらない!

②保湿をする!


と、これだけだったのですが(それでも、かゆみ止めの飲み飲み薬やステロイドの塗り薬よりもエビデンスレベルが高い)、頂いたお声の中に



「で、保湿剤はどれを使えばいいの?」


というものがありましたので、本日は


薬局・通販で買える『病院処方薬と同成分の保湿剤』3選


をお送りしたいと思います。


ちなみに最後に大事なことを書いていますので、是非最後までお読みください。


まずオススメNo1!




① 白色ワセリン


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みなさんご存知のいわゆる『ワセリン』です。

これ実は、軟膏の薬の元のやつ(基材)でして、これにステロイドとか鎮痛剤とかいろいろな薬効成分を入れると、それがよく病院でもらう「○○軟膏」になるわけですね。

つまり薬効成分の入っていない軟膏なんですが、薬が入ってないからと言って効果がないわけではなく、皮膚の上にきっちりと膜を作ってくれるので、保湿効果は抜群。しかも薬が入ってないので、結構ガッツリ塗っても副作用の心配は殆どありません。

乾燥がひどい人は、まずワセリンをたっぷり塗ることをおすすめします。

うちにも一人乾燥肌の子がいるので、湯上がりに全身塗ってます。結構大変ですけど(^_^;)やはり乾燥とかゆみ具合が全然違いますね。

僕は100円均一で買った小さな容器に入れて常に持ち歩いています。こうすると出先でもリップクリームの代わりになりますので。

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しかも激安!500gというなかなか使い切れないくらいの量で1000円しない!なんという安さでしょう!



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たしかに病院に行けば保険が効いて薬代としては1〜3割負担(つまり7〜9割引)ですみます。
ただそれは薬代だけのお話で、診察料や処方せん料など他の料金もかかってきますし、病院に行ったり診察を待ったりする時間も考えると逆に割高かもしれません。Amazonで注文すれば1000円以下で宅配してくれるわけですから。

というわけで、「ワセリンがほしいだけ」ということなら病院にいくまでもなく薬局・通販で十分だと思います。





②ワセリンの番外編


病院の薬と全く同じではないのですが、ワセリンの番外編がこちらの2製品。

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こちらのワセリンは、上記『白色ワセリン』のような高精度の純度ではなく、なので「第三類医薬品」の指定もありません。なので、敏感肌の方だったり、そのあたりを気にされる方は「白色ワセリン」の方がいいと思います。

ただ、ワセリン自体がそもそも薬効成分の入っていないものなので、そこまで気にしなくてもいいのかも。。。何よりこの製品、

ガバっと口が開くので、たっぷり塗りやすい!


んですよね。

なので、子供の全身に塗る、と言うときはこちら(と次の製品)とかのほうが塗りやすいかもしれません。


さっきから「全身に」と何度も言っておりますが、実は今「全身保湿」が効果が高いのでは?と言う論文が子供のアトピー界隈で話題になっております。ま、研究は赤ちゃんの話なんですが、副作用もほぼないので「局所より全身」というのは赤ちゃんに限らずやっていいのでは?と思います。
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全身への保湿剤塗布で乳児のアトピー発症率3割減少
「Application of moisturizer to neonates prevents development of atopic dermatitis.」

J Allergy Clin Immunol. 2014 Oct;134(4):824-830.e6. doi: 10.1016/j.jaci.2014.07.060.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25282564


値段的には先程の白色ワセリン同じくらいでしょうか。



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こちらはそれの大きいやつ。毎日全身に塗るような場合、こちらがおすすめです。

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番外編の2つ目。ワセリンのローションタイプです。


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こちらも同じく基本はワセリンなのですが、ワセリンのようにベタッと粘性の高いものでなくサラッとしていますので、全身に塗るとか、より広い範囲に塗るときはこっちの方がより楽ですね。うちにも常備してあります。



オススメはこちら。ポンプタイプなのでワンタッチで便利。(ただし、こちらは純粋なワセリンではなく他の潤い成分も結構はいっているので、その分肌に合わないとかはあるかもしれません。)


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③ヘパリン類似物質(処方薬のヒルドイドと同成分)


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病院で処方される保湿剤の定番中の定番!ヒルドイド。こちらも実は、同成分・同濃度(ヘパリン類似物質0.3%)のものが薬局・通販で買えます。便利ですね。

ヒルドイドはワセリンにもまして保湿力は高いとされています(更にレベルが上って第2類医薬品)。ただ、値段が高い(^_^;)。50mlの商品で800円~1000円くらいします。

毎日全身に塗るとなると結構大変な額になりそうです。ということで、3番めのご紹介。


例えばこちら。

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ヒルドイドと同成分・同濃度のものは他にもありますね。
そういうのはみんな【第2類医薬品】のようです。


ま、ワセリンと比べればちょっと高いのですが、化粧品と比べれば全然高くない?ようですので(最近よく聞く「基礎化粧品としてのヒルドイド使用」では健康保険が使われるべきではないですので)、こちらのように薬局・通販で買われてもいいのかな、と思います。


以上、【薬局通販で買える保湿剤3選】医師直伝/病院の処方薬と同成分!【乾燥肌・ドライスキン対策】でした!



最後に

医師なのに病院の処方薬を勧めずに市販薬を勧めるとはどういうことですか?という質問をよく受けます。

実は、医師法第1条にはこう書いてあります。

医師は医療および保健指導を掌ることによって公衆衛生の向上および増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする

つまり、医師の本分は国民の健康な生活を確保することであって、手術も高度医療も専門知識も病院医療も在宅医療も、国民の健康な生活を確保するための道具でしかないわけです。そういう意味では、処方薬でも市販薬でも国民の皆様の健康に役立つものであればどちらでも構わないのです。

海外の家庭医は、市販薬に処方箋薬と同じものがあれば処方箋を出さずに「薬局でこの薬を買ってくださいね」とか、「次に同じことでお困りのときは薬局でこの薬を‥」と勧めることも多いとのこと。

もちろん、一般の方が市販薬を使うことによるリスクもあります。しかし、上手に使えばそのリスクを上回る利便性が見込めることもあります。医療機関の金銭的なインセンティブに惑わされず、そうした提示をすることを厭わないことを旨としたい、僕はそんなふうに考えています。


動画はこちら





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医療は誰にでも公平に提供されるべき「社会的共通資本」、
と思っていますので医療情報は基本的に無償で提供いたします。
でも投げ銭は大歓迎!\(^o^)/
いつも一人で寂しく原稿を書いているので、
皆様の投げ銭から大いなる勇気を頂いております!
ありがとうございますm(_ _)m


僕の本

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財政破綻・病院閉鎖・高齢化率日本一...様々な苦難に遭遇した夕張市民の軌跡の物語、夕張市立診療所の院長時代のエピソード、様々な奇跡的データ、などを一冊の本にしております。まさにこれが地域医療・地域包括ケアシステムのあるべき姿だと思います。
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著者:森田洋之のプロフィール

森田洋之のプロフィール写真

プロフィール記事→https://note.mu/hiroyukimorita/n/n2a799122a9d3

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夕張に育ててもらった医師・医療経済ジャーナリスト。元夕張市立診療所院長として財政破綻・病院閉鎖の前後の夕張を研究。医局所属経験無し。医療は貧富の差なく誰にでも公平に提供されるべき「社会的共通資本」である!が信念なので基本的に情報は無償提供します。(サポートは大歓迎!^^)