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世界はなぜ病床を減らすのか?

日本と韓国が、人口当たり病床数の世界トップ1位、2位という現状は、喜ぶべきなのか?そうでないのか?

世界中で高齢化が進む中、なぜ世界各国は人口当たり病床数を減らし続けるのか?

改めて考えてみると、明確な答えが見つからない。でも、グラフにこれだけ明確に現れているのだから、何か理由があるはずだろう。

そのヒントが90年代に一気に病床を削減したスウェーデンにあるかもしれないと思い、藤原瑠美さんの「ニルスの国の高齢者ケア」をよみかえしてみたところ、こう書いてあった。

「1959年の病院法の中で、病院医療の充実と領域の拡大が謳われて以来、増加する病床需要を満たすべく、60年代に大量に病棟が建設され、またその大きな部分が慢性患者によって埋められていく。」

「1991年、スウェーデンはエーデル改革と呼ばれる医療・保健福祉改革を断行した。(中略)改革の目的の1つは高齢者の社会的入院の解消だった。」

、、グラフを見れば、日本・韓国の状況1991年エーデル改革前のスウェーデンのようにも見えてる。
では、果たして今の日本に社会的入院はあるのか?

皆さまはどのように思われるでしょうか。

夕張に育ててもらった医師・医療経済ジャーナリスト。元夕張市立診療所院長として財政破綻・病院閉鎖の前後の夕張を研究。医局所属経験無し。医療は貧富の差なく誰にでも公平に提供されるべき「社会的共通資本」である!が信念なので基本的に情報は無償提供します。(サポートは大歓迎!^^)