024. イノベーションとは、成功体験を捨てることだ

小さい頃に褒められればその行動を繰り返すように、人は誰しも成功体験に引き摺られるものです。

成熟企業の経営者は、事業運営の成功体験に引き摺られて、時代の変化を見誤ります。

スタートアップの経営者は、運を実力に錯誤し、偶然の成功体験に引き摺られて、時代の変化を見誤ります。

経営者は成功によってその地位に登り詰めているが故に、成功体験に引き摺られがちです。

成功体験は次の成功への足枷にしかなりません。

もちろんその成功を如何に維持するかという取り組みは欠かせません。しかし、ものごとは栄枯盛衰で儚いものです。その成功はいつまでたっても続いていくものではありません。

だから「逆張り」が重要なのです。

既存が安定しているならなおのこと、新領域としてのリターンサイドに時間やお金を投資することが重要です。

いち早く成功体験を切り離し、次の行動に移るべきなのです。

内需で大きな収益が立てられるうちに、外需をしっかり稼ぐ。周りが内向きに向かうなら、外向きを意識する。