理念を語ると、人材採用の効率上がってコスト下がるね、という話

今回、庶務のメンバーが退職することになりまして。
「やっぱり労務のプロになるため、イチから学び直したい。専門領域の職場にいきたい」と。

こういうの、いいことだなーと思ってまして。

ウチので仕事してるうちに刺激受けて、自分の本当にやりたいことが見つかった。子どもも大きくなったし、うちでの時短勤務からフルタイムに移行していこう、という流れ。

もちろん、うちの仕事をWワークしつつ、メンバーとして残ってくれても嬉しいですが、ひとつの組織に専念したい、って人もいますしね。人それぞれでいいと思ってます。

ということで、今回「事務スタッフ」を募集したんですが、そこで起きた事態がとても興味深かったので共有したいと思います。

INDEX
・募集職種と応募者について。
・広告にかけた時間とコストについて
・いいなと思う人達に共通していたこと

●募集職種と応募者について

・求人広告はこちら
https://jp.indeed.com/%E4%BB%95%E4%BA%8B?t=%E5%9C%A8%E5%AE%85%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E4%BA%8B%E5%8B%99%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%95%E9%80%B1%EF%BC%93%E6%97%A5%EF%BC%95%E6%97%A5%E6%89%B6%E9%A4%8A%E5%86%85%E5%8B%A4%E5%8B%99ok&jk=6bf4215070c2ccb1&_ga=2.144250992.497989916.1553298311-255269738.1552439687

・オリジナルページ
https://www.indeedjobs.com/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BEjamstore/_hl/ja?cpref=JXWAtnzf3XW5aRnY2g_zouV7xMD8uRK8kLagS8dAlI8

・うちのWEBサイト(みんな見てきてた)
http://jamstore-web.com/

今回は労務系の仕事を主に頼もうかなと思っていたのですが、経験のある人でなく、あくまで社労士の先生との窓口になれたいいなと。
経理とか労務とか、ノウハウや専門知識が必要な業務は、外部に委託するほうが安定して組織運営できるんですよね。うちみたいな零細は特に。人材確保がすごく難しい分野。
なので、労務のプロでなくても別にいいなと。

労務経理の知識より、
・言われた仕事だけをやる(指示を表面的に受け取る)んじゃない人
・みんなの動きを読んで業務を拾ってくれる気遣いができる人
・一緒に仕事する人がどうすれば楽になるかを考えられたり、主体的に動ける人
そんな人と一緒に仕事できたらいいなー、でもそんなたくさんこっちの要望だけ書いても伝わんないわなー、それは面接の時にお聞きすればいいかなー、なんて思いつつ募集しましたところ、以下のような方がきてくれました

・社会労務事務所勤務経験者
・企業の労務部経験者
・法人営業経験者
・社長秘書経験者
・看護師経て、データ入力などのリモートワーク経験者
・事務職経験者

結果的に知識ある人もきたし、なんやったらバックオフィスの業務ではもったいない人(顧客対応などフロントに出るほうが向いてる人)まできました。「いやこの人、ディレクターの素質あるやん」みたいな人も。

スペックとしてはこんな感じ

・リモートワーク慣れてる(ChatWork、Slack慣れてる。ビデオチャットでの会話慣れてる)
・労務業務やってたし知識ある(70−80名位の給与計算、入退社管理やってた)
・顧客対応・営業やってた(BtoCのクレーム対応、法人営業、新規飛び込み)
・新人育成、チーム運営やってた
・多忙な社長の秘書やってた
・(我流だけど)gasのコーディングできる

しつこいですが、事務募集です。
リモートワークって、「やりたい!!自分の経験した領域とは違うけど‥、なにか経験活かせるかも!」って思わせるほど、需要があるんだなーと再認識した次第です。


●広告にかけた時間とコストについて

募集しよかーと、具体的に指示出したのが3月12日(火)の夕方。
実はうち、採用に慣れてる広報担当者がいま産休に入ってるので、募集出すのもぎりぎりまで悩んでたんです。応募着ても対応できるかなーと。
ただどう考えても人手不足なので、いつもブログを公開してくれてるスタッフに急遽お願いしました。

そして予算。

現担当者が3月末退職なんですが、まあそれまでに見つからなければ私が業務引き継ぎするかーくらいに思ってたので、予算も最低限(笑

結果的に


・募集出して約1週間で17名の応募者があつまってくれた
(そのうち履歴書など、一次審査に必要な書類を送ってくださらなかった人も含まれます)

・広告予算5,000円。
(それ以上、予算追加する必要なかったので、いま募集は休止しています)

3月の頭には想像もしてなかった新しい出会いが、超ローコストで実現できてマジ嬉しいです。

●いいなと思う人達に共通していたこと

今回の募集はあくまで「事務募集」のつもりでした。でも「事務」の枠を超えて、いろんなスキルのある人が募集してくれたんです。

これ、あくまで仮説ですが、「事務」だから、応募しやすかったのかな、と。

よくある「事務」という一般的な職種名
=自分が経験してきた職種とは違うけど「これくらいの仕事なら、自分でも出来るかも?」と、応募への心理ハードル下げた
=結果的に優秀な人が集まりやすかった、と。

面接のときも「ちょっと求められている経験とは違うかな、と思ったんですが‥」と、断りをいれつつ、応募動機を話してくれた方も少なくなかったです。

そして、いいなーと思う人に共通していたことが一つ。それは

「理念への共感」

具体的なコメントとしては以下

「箱としていろんな人があつまる場所になると嬉しい、という考え方に共感した」
「代表の『楽しみながら仕事したい』という言葉に共感した」
「みなさんの写真がサイトに載っていて、主婦になっても輝きながら働いているんだと感じて、私も仲間に入りたいと思った!」

とにかく「うちに入りたい!」と(おべんちゃらでもw)、熱く語ってくれたのが印象的で。極端に言うと、こんな考えの組織で働けるなら、仕事はなんでもいい、という勢いの方も。
いままでやってきた面接の中でも、理念に共感してくれた人数が多かった、そんな印象です。

実はウチも、理念をただしく言葉にして、ちゃんと発信できるようになったなーと言えるのは、この1年位のことです。

それまではお客様優先で、自分たちのことはやってるつもりでも、なんとなく後回しだったんですね。でもここ1年位で、自分たちの強みや思いを言葉にしたり、WEBサイトも修正したり、自分たちなりに発信を続けてきました。

結果的に、今回ご応募くださった方のほとんどがWEBサイトをみてくれていたし、わたしたちの考えかたに共感した上で応募してくれた。

今回の採用成功は、ちゃんと自社の強みに向き合って、ちゃんと広報に力入れた結果だともいえるな、そう思ってます。

●結論

人材募集をする前に、自社の思いを言葉にしておくって、理念の発信をしておくって、とても大事なこと
この時代「仕事=稼ぐ術」だけでなく、自分の生き方とリンクして考える人が多いからでしょうね。

だからこそ、理念発信しようね、働く側も雇う側も、お互いに幸せになるしね、というお話でした。

長文お読みくださりありがとうございました!

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