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「スーパースターは常にスーパースター」

みなさんにとってスーパースターはどのような人のことを想像しますか?私はサッカーをしているので今回はサッカー選手を例に挙げてみたいと思います。

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先日、サッカー元日本代表の内田篤人選手が現役を引退されました。小学校の頃から憧れであった内田選手には尊敬の言葉しかありません。内田選手の印象と言えば、ドイツのシャルケというチームで欧州CL準々決勝で長友佑都率いるインテルとの対戦です。また、日本での東日本大震災での報告を受けて、シャルケのスタジアムでファンの方々に日本を救ってほしいとメッセージを書いたTシャツを着てファンに挨拶をする姿が印象深いです。しかし、日本人は外国人と比べてシャイな性格の方が多く、礼儀が正しい文化があります。内田選手がファンの方々に日本での震災を伝えたいが堂々と前へ出れませんでした。そこで内田選手に寄り添いピッチを共に歩き、ファンの方々に日本の震災を伝えようとしたのが、先日欧州CL決勝でPSGを破り、優勝に導いたバイエルンのノイアー選手でした。そんな彼のビッグセーブもあり優勝できたと言っても過言ではない。ゴールマウスを守り優勝へと導くノイアー選手。一方で内田選手は現役最後の試合で自分のロングパスが起点となり同点へと導いた。ノイアー選手率いるバイエルンが優勝した日、内田篤人選手が現役を引退した日が同じ日なんてなにか縁を感じますよね。内田選手はお疲れ様でした。ノイアー選手も優勝おめでとうございます。

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一方で欧州CL決勝でバイエルンに惜しくも敗れたPSGのネイマール選手は、サッカー王国ブラジルのプライドもあり、いつも試合中は熱くなる。W杯やCLで敗戦をすればピッチに倒れ込み涙を流す姿もよく見てきました。ピッチ内ではプレーで、見ている私たちファンにサッカーの魅力を与えてくれます。試合後、彼のSNSにはこのような言葉が書かれていました。「負けることも試合の一部で、僕たちは全てを出して最後まで戦った。みんなのサポートに感謝したい。おめでとう、バイエル」。やはり、スポーツをしている以上、敗戦を屈すれば悔しさもあり相手を褒めることは簡単にはできないでしょう。しかし、彼は負けた悔しさもあるだろうがバイエルンの優勝を祝った。彼の振る舞いに尊敬という言葉が浮かぶ。

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欧州CLでバイエルンでの中盤の軸として見事に優勝に導いたチアゴ・アルカンタラ選手は自分を「世界で最も幸せな男」と語った。彼は優勝後に「ホテルを含めて非常に良い待遇を受けた。UEFAや大会の開催に尽力してくれた全ての方々に感謝したい」と語った。この新型コロナウイルスで世界中が混乱する中、自分に幸せな環境を整えたくれた方々に、素直に感謝の気持ちを伝えた。当たり前のように感謝の気持ちを公に言えるという人間はそうそういないと思います。今季で退団が決定的な彼の新天地は気になるところであり、新天地でも彼のスポーツマンシップを見れることになりそうだ。

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このドイツ人のリヴァプール率いるユルゲン・クロップ監督もスーパースターの一員だろう。彼はピッチでは選手や審判、ファンの方々に熱くぶつかる。しかし、試合終了の笛がなればどんな時でもメンバーを讃える。プレミアリーグでの無敗を継続していたリヴァプールだが、来季から2部のワトフォードに敗北を屈してしまう。試合中に彼が感じたことは多々あるだろうが試合終了の笛がなればスタッフ、選手などの一人一人全員に握手を交わした。彼はこの試合でも共に戦ってくれた仲間たちに対して感謝の気持ちを欠かさなかったのだ。勝敗に関係なく仲間たちを支え続けることもとても素晴らしいことだ。

このような選手たちや監督たちに共通することは、ピッチ内ではプレーで、見ている人たちを魅了し、ピッチ外でも感謝の気持ちを忘れないスポーツマンシップを欠かさないことだ。つまり、スーパースターはスポーツをしている時だけスーパースターなのではなく、サッカーをしていないピッチ外でもスーパースターの振る舞いを見せているのだ。だからスポーツは面白いと言っても過言ではない。もちろん、今回はこのような選手たちを例で挙げただけで世界中にはさまざまなスーパースターがいる。しかし、世界中の人々全員がスーパースターなわけではない。これからもこの世界でたくさんのスーパースターが誕生していくと面白くなっていくだろう。

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