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幸せを作るには選挙に行くこと

はじめに

 僕はこの間、こんな記事を目にしました!

コロナ対策に成功した国々、共通点は女性リーダーの存在https://forbesjapan.com/articles/detail/33831/2/1/1(2020/04/16)    引用先:Forbes JAPAN

記事の内容はというと、

・コロナ対策が成功している国々(アイスランド、台湾、ドイツ、ニュージーランド、フィンランド、デンマーク)の共通点は女性が首相の国であること。

・現代、社会進出している女性に男性的振る舞いを求めることが多い中、 この女性首相たちが示した人に対する共感力や思いやりを模範にし、価値を認識し、より多くの女性リーダーを選ぶべきである。

といったもの内容であった。


ここで僕は1つあることに気づいた。

「この記事に出てきた国々って幸福度ランキング上位の国じゃなかったかな??」

ということで、今回は女性リーダーのコロナ対策から見えてきた、政治と幸福について考察していきます!!!                  是非お付き合いください!!


①幸福度ランキングについて

そもそも幸福度ランキングってよく耳にするけれど、幸福度って何で表すのだろう?ちょこっと調べてみました!

人口当たりのGDP(GDP per capita)
社会的支援(social support)
健康的な平均寿命(healthy life expectancy) 
人生の選択の自由さ(freedom to make life choices)
寛大さ(generosity)
腐敗度(perceptions of corruption)

参照サイト:https://worldhappiness.report/ed/2020/social-environments-for-world-happiness/

といったところです!自分なりの和訳ですが(笑)

「寛大さ」が少しアバウトなので分かりにくいですが、他人に対する寛大さや、ボランティアなどの慈善活動などを普段からしているかという風に僕は解釈してます!                           また何をもって幸せとするのか、人それぞれ価値観の違いはあって当然なので、こういうランキングはあくまでも1つの指標として考えていきます。


 では、先ほど挙げた6か国のランキングを見てみます。

アイスランド・・・4位
台湾・・・25位
ドイツ・・・17位
ニュージーランド・・・8位
フィンランド・・・1位
デンマーク・・・2位

参照サイト:https://worldhappiness.report/assets/images/2020/whr-2020-ch-02-fig-2-1-part1.png

以上のように、やはり毎年のように北欧やヨーロッパの国々は上位に食い込んできますね!!今年のデータでは台湾が30位以内にランクインし、蔡大総統の下、これからもっと上がってくるのではないのかというのが僕の見解です!

さらに面白いことに現在、女性が首相の国は13か国あり、
そのうちの8か国が幸福度ランキングのトップ30位にランクインしていました!!(自分調べなのでほかにもあるかもしれません、、)


以上のことから、自分の中で疑問ができました。

「女性が首相の国はなぜ幸福度が高いのか?」

非常に興味深い、、、
自分なりに考えた根拠を次のテーマで挙げていきます!!


ちなみに
※幸福度1位のフィンランドでは閣僚19人のうち、12人が女性とのこと。
 しかも、高齢化率世界4位ながら、閣僚19人の平均年齢47歳!!
 (日本は20人のうち3人、発足時の平均年齢が61.6歳です)

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②幸福な社会の共通点

さて、余談はこの辺にして、
女性が首相である幸福度が高い社会の共通点を自分なりに考えてみた結果

1、老若男女関わらずトップになれる社会の「寛大さ」
2、充実した「社会的支援」

大きくこの2つです。
では、1つずつ詳しく説明していきます。

1、社会の寛大さについて

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 先ほど「寛大さ」と一言で表すにはアバウトすぎると書きましたが、この寛大さが実は一番大切な要素ではないのかと僕は思います。
 幸福度が高い国に共通して言えることは、女性の社会進出が進んでいるということです。つまり、老若男女問わず1人の人として認める「寛大さ」にあたるのではないかと考えます。
北欧諸国にみられる具体的な例としては

・男女関係なく、育児に対する寛容性
→男性にも育休が義務づけられている。議会に女性議員と子供が同席することが日常茶飯事である。など

・政治にも男女平等が当たり前
→フィンランドは世界で初めて女性が選挙権、被選挙権を手にした国です。

・個人として人を見ることを重視
→男性の仕事、女性の仕事などの区切りはしない。同性愛者の差別の禁止など。

 以上のように、男女平等と言葉だけではなく、しっかりと政策や法律にまで組み込んで実行できているような社会は、何の偏見もなく人を人として認める寛大さが大きく影響しているのではないでしょうか??
 この寛大さが幸福を作っているのではないかと僕は考えます。


2、充実した社会支援について

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 次に挙げるのは充実した社会支援です。先ほどの「寛大さ」も大きく影響してくると思うのですが、今回のコロナ対策を例に考えてみます。

たとえば

・困っているのに国や自治体は助けてくれない
・後手後手の対応
・政治家は保身や利権に踊らされ、政策がブレブレ

このような形で幸福になるとは思えません。

では反対に、コロナ対策で成功している国では

・国民全員にウイルスの検査キット配布
・テレビを通じて、子供たちに語り掛け、その後子供たちの質問に答える記者会見
・早期の封鎖措置、それに続いての拡大防止の政策を実施

 特に今回女性リーダーの国々が見せた、国民に対する思いやりや共感力による政策は素晴らしいものです。
 この思いやりや共感力は社会支援を充実させるために大きくかかわってくると思いますし、こういった緊急事態時にきちんと支援や対応をとってくれる政府には国民も応えようとなるはずです。政府だけではなく、国が一つとなって今回の結果になったと思います。

充実した社会支援の裏にみえるのは、国民の政府に対する信頼、それが国民の幸福につながっているのではないのでしょうか?

 以上のことから、充実した社会支援、さらに国民の政府への信頼が幸福を作っていると僕は考えます!


③政治教育が社会を変える

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 ではどうすれば幸福に溢れる社会を作ることができるのか?それはこのテーマのタイトルにもある通り政治教育政治意識にあると考えます!

 なぜかというと、先ほど挙げた「社会の寛大さ」、「充実した社会支援」は自分たちで作り上げているからです。
 簡単に言うと、国民の多くが政治で自分たちの意見を示しているということです。

 では具体的に今回挙げている国々の一部の投票率を見てみます!

・台湾        74.9%(2020年)
・フィンランド    72%(2019年)
・ドイツ       76.2%(2017年)
・ニュージーランド  79.01%(2017年)

 参考に日本の投票率はというと、前回の参院選で48.8%でした。

 ほかにも投票率が高い国はたくさんあるので、投票率が高ければ幸福度は高いというわけではないですが、幸福度が高い国はきちんと選挙に参加して、自分たちで住みやすい社会にしていることが見て取れると思います。

ここで僕は、1つ疑問に思いました。

この投票率の高低の差は、国民の意識、価値観の違いである。
そして政治に対する教育が人々の当事者意識を作り出しているはず!

そう思い、日本では見かけない海外諸国の政治教育について調べてみました!!

・ニュージーランド
中学校で授業の一環で模擬選挙を行う。政治、政党のことなどを学び、模擬投票。実際の投票結果との違いを見てさらに勉強する。
また家庭内でも当たり前のように政治や選挙の話をする。

参考サイト:https://nzlife.net/archives/11084#i-2
・ドイツ
戦前の反省から、政治教育センターを設立し、政治教育関連の教材を導入している。
ドイツの学校では「学校議会」と「調停者」という制度がある。
学校議会は校長、生徒、教員、保護者のメンバーで学校運営について話し合う。
調停者は生徒間同士のもめごとに仲裁に入り、生徒同士で問題解決を試みる。
身近な現場で議論する機会を設けている。

参考サイト:http://www.newsdigest.de/newsde/news/featured/7713-1023/
・スウェーデン
中高生がニュージーランドのような模擬投票ではなく、議席には反映されないが実際に投票する。また政治家ものちに選挙権を持つ子供たちに対して、政策を訴えかける。
また、子供たちは校則が本当に正しいのかどうか自分たちで決める。といったように、子供を”社会人”として扱って教育している。

参考サイト:https://www.tbsradio.jp/197395

 ここに挙げたものはごく一部に過ぎないですし、ほかの国でももっといろんな教育を行っていると思います!
 ここからわかるのはどの国も小さい頃から政治が身近にあるような仕組みになっているからこそ、選挙権を持った年代でも、中年代、お年寄りになっても投票率が高いのでしょう。選挙権を手にすれば、選挙に行くことが当たり前の風潮なのでしょうね!!

 では逆に日本はというと現在、選挙権は18歳からです。僕自身もこの歳になってから興味を持ち始め、選挙に初めて行きました。18歳の時は政治のことなんかちんぷんかんぷんでしたし、これが今の日本のリアルなんだと思います。法律を変えて、若者の意見を聞こうとしたのでしょうが、そもそも教育の仕組みが整っていないのだからこの現状は仕方ないのかと思わされました。

 幸福度の高い国の流れまとめると、

国民は選挙で信頼できる人に投票する

政治家は国民に寄り添って政策を立てる 

暮らしやすい社会に(幸福度の上昇)

また選挙に行く

 この高い投票率の流れの裏には次世代の選挙権を持つ子供の政治教育に力を入れていることがわかりました。

以上のことから幸せを作る重要な要素の一つとして
政治、特に政治教育
が挙げられると僕は考えます!!


おわりに

ニュージーランドでは、こういう選挙のスローガンがあります。

「選挙で投票しないやつは文句を言うな」
(If you don't vote ,you can't complain)

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今の日本の対策で不満がある人、SNSで不満、愚痴を漏らしている人は選挙に行きましたか??

海外を見てください。
小さい時から政治の勉強ができるような環境で育ち、選挙に行き、自分たちで住みやすい社会にしています!!

今の教育の仕組みを変えることは難しい。
でも声を上げて、個人個人意識を変えることはできる!
特に自分たちのような若い人間が大きく動いていかないと!!


自分の人生は自分で幸せにできます。

幸せな国の人々は選挙で幸せをつかんでいます。


さあ、この現状を自分たちで変えていくのはいつですか?
今?明日?10年後?


2020/4/23



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