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高井宏章 雑文帳

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徒然なるままに。案外、ええ事書いてます
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2020年2月の記事一覧

振り返ったとき、そこにある場所

振り返ったとき、そこにある場所

そろそろ卒業式のシーズン。今年はコロナウイルスの影響で見送り、というケースが増えそうで残念だ。

私は1991年3月、今から30年ほど前に高校を卒業した。
母校は愛知県立中村高校。中村は太閤さんの生まれ故郷だ。名古屋の北西に位置する、まぁ、どうということのない高校だ。

出身者で一番知名度の高い人は、亡くなった川島なお美さんだと思う。
ちょうど一回り上の子年なので、御存命なら今年で還暦だったのか。

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アトピっ子だった自分に、タイムマシンで届けたい 『最新医学で一番正しいアトピーの治し方』

アトピっ子だった自分に、タイムマシンで届けたい 『最新医学で一番正しいアトピーの治し方』

2月14日に光文社のサイト「本がすき。」にこの本のレビューを書いた。

『最新医学で一番正しいアトピーの治し方』
ダイヤモンド社 大塚篤司/著

このレビューの前に、以下の連続ツイートも割と広く拡散された。

記録のためにも書き残しておきたいテーマなので、以下、レビューとツイートを再構成してまとめておく。

母が巻いてくれたサランラップ私は子どものころ、「アトピっ子」だった。
症状が酷かったのは小

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なぜ7年もかけて娘に経済の本を書いたのか 『おカネの教室』あとがき公開

なぜ7年もかけて娘に経済の本を書いたのか 『おカネの教室』あとがき公開

以下の文章は書籍版『おカネの教室』のあとがき全文です。
第1章、第2章と本文が公開済みですので、そちらのリンクは最後に付けておきます。3月1日までKindle版が半額セールになっているので、そちらのリンクも。
現在高校生、とある長女は大学1年生となり、先日、成人いたしました。
タイトル画像は残り数十枚となった特製しおりです。レアもの?

あとがき 本作はもともと、著者の家庭内の回覧読みものでした。

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マスコミ就職体験記 in 1994

マスコミ就職体験記 in 1994

住民票的には昨年7月に今の家に引っ越したはずなのだが、まだ荷物の整理が終わっていない。
というより、今までの人生で引っ越しから次の引っ越しまでに荷物が片付いた事が一度もない。
昨日、本棚の整理をしていたらひょっこりと若いころの文章が載っている遺物が出てきた。「引っ越しあるある」ネタですが、一部をご紹介します。

大学のゼミでは季刊誌を作っていた。
4年生だった1994年秋号で与えられたお題は就

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バイオリンを弾くあの子は、ビニール袋いっぱいの駄菓子を喜んでくれた

バイオリンを弾くあの子は、ビニール袋いっぱいの駄菓子を喜んでくれた

昨夜、こんなツイートが流れてきた。

コレをきっかけに記憶が蘇り、連ツイしたものをnoteに転載します。
通勤電車で!コピペ&誤字修正、間に合うか、高井さん!

小学校3年のとき、初めてクラスメートの誕生日のパーティーに呼ばれた。クラスのうち20人弱くらい集まったと思う。

私にとって、誕生日のお祝いに参加するのは初めてで、しかも、その子は当時、ちょっと好きな女の子だった。

このno

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大橋先輩に思いっきりバスケをやってほしかった 「奇跡の学年」の天才補欠物語

大橋先輩に思いっきりバスケをやってほしかった 「奇跡の学年」の天才補欠物語

noteを開いたら「部活の思い出」というお題が出ていたので、以前から書き残しておきたいと思っていたことを書いてみる。

このマンガコラムに書いたように、私は小学校からバスケ小僧だった。

一番熱心にバスケに取り組んだのは高校時代だ。
ほとんど毎日チャリンコで20分ほど爆走して早朝のシュート自主練に励み、授業が終わればがっつり部活。
夏休みと冬休みも、泊まりこそなかったが、合宿的な特訓で汗を流した。

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ルームメイトはイスラムな女の子 『サトコとナダ』

ルームメイトはイスラムな女の子 『サトコとナダ』

最近の米国とイランの関係悪化など騒然とした中東・イスラム圏のニュースは日々、耳に飛び込んでくる。今や世界人口の4分の1がイスラム教徒で、将来には「3人に1人」までその割合は高まるとされる。都内でも最近、ヒジャブを身に着けた女性を見かけることが増えた。

とはいえ、多くの日本人にとってイスラム教やその信者はまだ遠い存在だろう。一方的に流れてくる不穏な国際ニュースの洪水と、不足がちな等身大のイスラム教

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