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勇者の物語とスタートアップ

最近、勇者の物語なるものを教えてもらいました。教えてくれた人は、学生時代に考古学を学び、世界中の遺跡を発掘していた人。


具体的に書いた方がいいですね。


ある日、村の村長さんのところに、一人の若者がやってきます。腰にはみすぼらしい木の剣。そんな若者が村長さんにこう言います。

「僕は魔王を倒したい。力を貸してください」。


どうでしょう?どこかで聞いたことのある話ですね。そう、多くの人が一度はハマった経験のあるゲーム「ドラゴンクエスト」のオープニングです。村の外に出れば、スライムをはじめ、多くの魔物がいて危険です。村長さんはそんな若者に対して、新しい剣を与えたり、いくばくかのお金を渡したり、旅の途中で訪ねるべき人を教えてあげます。こうして若者は木の剣から少しアップデートされて、冒険の旅に出ていくわけです。


でも。もし、若者の村長さんへの言葉がこんなメッセージだったらどうでしょう?

「スライムをやっつけたいから、力を貸してください」。


どうでしょう?きっと、村長さんは「あぁ、そうか。まぁ、頑張りなさい」と言って、おしまい。新しい剣をもらったり、旅に必要なお金をもらったり、できません。これでは勇者の物語にはならないわけです。


この両者の違いは何かというか、勇者の物語というのは、「インパクトの設定」だというのです。会社に置き換えるとミッション、ヴィジョンということでしょう。とてつもないインパクトがあるところに、人は共感し、人は動くんですよ、というのが考古学を学んだ人から僕が教えてもらったこと。


これ、実は神話とか伝説とか、人類の歴史や記録を紐解くと、一つのパターンだそうで、映画もゲームも、このシナリオに沿って設計するのがセオリーとのこと。確かに言われてみれば、そうなっています。そういえば、ONE PIECEも、

「”海賊王”に!!!おれはなるっ!!!!」


ですね。これも勇者の物語


過分に褒めて頂いている要素もあることは承知の上で書きますと、Public dots & Companyはこの勇者の物語のセオリーになっていますと、と。「公共を再定義する。」というのは、ある意味、それだけ大きなインパクトの設定になっているということなのでしょう。


社会課題にリーチできる新規事業を立ち上げたい、行政と連携しながら足が地についたオープンイノベーションで事業開発をしたい、そんな企業から今、Public dots & Companyはお問い合わせを頂いています。


僕たちは日本の官民共創に、新しい風景を作りたいと思って会社を立ち上げました。民間企業と行政がお互いの強みとリソースを活かし合いながら、事業性と公益性を両立した事業を創出していく。そこでPublic dots & Companyは伴走しながら、パブリック人材を供給していく。そんな未来をつくっていきたいと思っています。

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