上京して2年で借金400万を抱えた僕が、未経験から半年で手取り30万超えのフリーランスエンジニアになるまで。その5(最終回)

ひろすけです!

前回のあらすじ。
新卒で入ったIT企業を約1年で辞め、地獄のようなフリーター生活に余裕を失っていた僕は、コンサル詐欺で借金400万を背負う。
寛大な両親に借金を肩代わりしてもらった僕は、しっかりとしたスキルを身に付けるためにプログラミングスクールへ通うことを決めるのであった。寛大な両親に借金を肩代わりしてもらった僕は、しっかりとしたスキルを身に付けるためにプログラミングスクールへ通うことを決めるのであった。

どこのスクールに通おうかな

最近は都内を中心に数多くのプログラミングスクールがあり、「多すぎてどこに通うか選べない」なんて声もよく聞きます。
僕としては、ざっくり以下のポイントを検討して、自分に合ったスクールを選べば良いかと思います。

・通い方(実際に通う or オンライン or その両方)
・学習形態(授業形式 or 自習メイン)
・金額(一括払い or 月額制 or 条件付き無料)
・学べる言語(Ruby, Java, PHP..., フロントエンド or バックエンド)
・アフターサポート(就職支援, 卒業後の学習フォロー等の有無)

そんな中、僕が選んだスクールは、

・通い方
→都内で通う+カリキュラム動画で自宅学習も可能

・学習形態
→カリキュラムに沿って自習メイン+分からない箇所は講師の方に質問

・金額
→週5勤務の派遣契約で授業料無料+月給20万円支給

・学べる言語
→HTML, CSS, jQuery, PHP+MySQL, Git等

・アフターサポート
→案件紹介あり、卒業後もスクールで学習OK

といった感じでした。
前回までの通り、当時の僕は借金400万円を親に立て替えてもらい、貯金0のフリーターという見事なまでのすっからかん状態でした。

なので、まずは無料で通えることが大前提。
そして、授業形式の詰め込みはあまり得意ではなかったので、自習メインのここに決めました。

今の仕事や経済状況、卒業後の目標は人によって異なるので、通うスクールはいくつか比較してから決めるのがおすすめです。

ただ、結局は自分がどれだけ取り組めるかが全てなので、悩みすぎて行動が遅れるのは避けるようにしましょう。

どんな感じで勉強したの?

僕は半年間スクールに通いましたが、ざっくり以下の順番で学びました。

・文字や画像のあるページ(HTML)
・文字フォントや背景、スマホ向けのレスポンシブ対応(CSS)
・画像スライダーや自動スクロール、ボタン機能(jQuery)
・問い合わせフォームやログイン機能(PHP, MySQL)
・開発向けのバージョン管理(Git)

それぞれの段階で参考サイトがあるので、動画教材を参考に模写コーディングをしながら、分からない箇所はググるか講師に質問。
PHPに入ってからは、簡単な自作サイトを作る形でした。

僕は週5で接客の仕事をしながらだったので、

・仕事の日:通勤中に動画教材で予習復習+余裕がある日は家で自習
・休みの日:スクールに行って講師に質問しながら勉強

というスケジュールで活動していました。

友達と遊ぶ時間もほとんど無かったですが、状況が状況なのでやるしかない、とひたすらに頑張っていた感じです。

最後の1ヶ月に、案件の面談をいくつか受けて、無事に今年の頭からエンジニアデビューを果たしました。

質問したもん勝ち

自分がどれだけ取り組めるかが全て、と上に書きましたが、
ぶっちゃけた話、
自分一人だけでひたすらに努力するよりも、
周りに質問しまくって学ぶのが一番の近道です。

最初、僕はこれに気付けず、一人で黙々と学習してしまうタイプでした。
分からない箇所にハマってしまうと、そこの解決だけに丸一日費やしてしまう事もありました。

もちろん、自分一人で解決する自走力もエンジニアには必要なスキルですが、短期間で一気に成長するには質問力が必須です。

僕より2ヶ月ほど後にスクールに入ってきた女性のSさんがいるのですが、彼女の取り組み方が理想的で、僕の行動を変えるきっかけになったので簡単に紹介します。

Sさんは、パソコンはネットサーフィン程度しか使わない完全な初心者でした。
しかし、Sさんの取り組み方は、

・ググっても分からない箇所があれば即質問、
・アドバイスを試したらフィードバックのために即質問、
・新しいステップに進む前は、概要を掴むために即質問、
と、スクールで過ごす時間の8割以上は講師のそばを独占していました。
さらに、自宅で学習するときも、分からない箇所は講師にチャットで即質問という徹底ぶりでした。笑

人によっては、Sさんをがめついとか、遠慮知らずとか、良くない印象を抱くかもしれません。

しかし、常に相手に気を使うお利口さんよりも、Sさんのように多少強引にでも周りを利用できる人の方が、なんだかんだ気に入られます。

講師の方も人間なので、いっぱい頼ってくれるSさんへのサポートは自然と手厚くなりますし、先輩エンジニアにも顔を覚えられて、アドバイスをもらっていました。

結果として、Sさんは周りを置き去りにする驚異的なスピードで成長していき、今はエンジニアとしてバリバリ活躍しています。
現場でも先輩エンジニアを質問攻めしているとのことで、Sさんの成長は留まることを知らないようです。笑

与えられた環境をどれだけ利用するかで、自分の成長速度は大きく変わるということを、僕はSさんから身を持って学びました。

頑張れる環境に自分で誘導する

週5で仕事しつつ、休日はひたすら勉強。
この生活を半年間も続けていると、正直途中でダレてきます。

「家からスクールまで片道1時間弱。往復の時間がもったいないし、今日は家で自習しよう。」

そう自分に言い訳をし、開いたパソコンでYoutubeをだらだら見続けて休日を終える。
正直、そんな日も割とありました。(自分の状況わかってるのか…)

スクールに行けば、周りにつられて自然と勉強がはかどります。
とは言っても、何事もまず始めるのが最大のハードルですよね。
だから、僕は休日は強制的にスクールに通えるよう工夫をしました。

・他のスクール生に、今日は一緒に勉強しようと約束をしておく。
・友達とランチの予定を入れて、外出した流れでスクールに行く。

何も特別なことではないですが、僕はとにかく誰かと会う予定を作りました。

後は、会う人会う人に「僕はプログラミングスクールに通っていて、半年後にはエンジニアになる」と伝えていました。
周りに監視係になってもらうことで、自分にプレッシャーが掛かるよう仕向けるのが狙いです。

自分との約束はいくらでも破れますが、誰かとの約束には自然と強制力が生まれますよね。

「目標を口に出す人は成功する」というのも、これが理由だと思います。

採用理由は「人間性」だった

半年間プログラミングを勉強したと言っても、僕の場合は週5で働きながらだったので、合計学習時間は約200時間くらいです。

スクールによっては、仕事は休んで毎日プログラミング学習という所もあるので、そこに通ってる方なら1ヶ月で到達できるレベルです。

エンジニアとしての当時の僕を野球選手に例えるなら、やっとキャッチボールが出来るようになったレベルです。
バットも振れなければ、守備もろくに出来ない。
正直まだまだ使い物になりません。

しかし、面談でしっかり自己アピールが出来れば、案件は獲得出来ます。

採用する企業側としては、経験豊富な即戦力が欲しいのが当たり前ですが、そこもやはり人と人。
「この人と一緒に仕事がしたい」
と思ってもらえれば勝ちです。

そのために重要なのは、

・自分は何が出来て、何が出来ないのか
・分からない事にぶつかった時は、どのように乗り越えるのか

を具体的に伝えることです。

あとは、明るく誰とでもコミュニケーションが取れますよーってことをひたすらにアピールしてください。これが一番大切かもしれません。

コミュ力と言っても、別にお笑い芸人みたいなボケツッコミやトーク回しは必要ありません。
単純に、自分の意図を相手に伝えて、相手の意図を汲み取る力があれば十分です。

現場に出てから気付いたんですが、エンジニアって思った以上にコミュニケーション下手な人が多いです。笑

営業やMLMで色んな人と関わってきた中で、僕はせいぜい中くらいのコミュ力しか持ち合わせていない自覚があります。
そんな僕でも、エンジニアとしてはかなりのコミュ力を持っている人間として評価してもらえます。

スクールで質問癖を付けられたのもプラスに働きました。
なので、プログラミングの勉強に一生懸命になりすぎて、人との関わり方を忘れてしまった。。
なんてことにならないように気を付けてください。

思い切ってフリーランスになったら、
いきなり手取りが30万超えた

エンジニアデビューが決まった僕には2つの選択肢がありました。

・スクールの運営企業の正社員として働く
・フリーランスとして業務委託契約を結ぶ

この2択です。
正社員のメリットは、

・社会保険や交通費支給等の福利厚生
・もし案件が無くなったときも給与保証あり

が挙げられます。

一方フリーランスは、上記2つが無い代わりに、最初から収入が高めです。

そして、僕が選んだのはフリーランスでした。

正直、リスクのある選択です。
目先の収入に釣られたのも、間違いなく大きな理由の1つです。

一般的には、正社員として何年か経験を積んだ後にフリーランスとして独立するのがおすすめと言われています。
なぜなら、その方が安定するから。

僕のように最初からフリーランスになると、技術力が伴わず、正直仕事を見つけるのが難しくなります。
追い込まれることで、生きるためには猛スピードで成長する必要が生まれます。
あえて、自分自身をそのピンチに陥れてみました。

この選択が正しかったかどうかは、今後の僕自身にかかっています。

卒業してからが本当のスタート

そんなこんなで、今年の頭から僕はフリーランスエンジニアとして社会に放たれました。

先程の野球選手に例えるなら、キャッチボールを覚えたばかりのポンコツが、プロ野球選手の練習に混ぜてもらう感じです。
ということで、

出来ないのが当たり前、毎日怒られ、めげずに先輩を質問攻め、家に帰ってもひたすら復習、しかし出来ずに怒られる、、、ぴえん。

大変だったスクール生時代が天国に感じるレベルのしんどさでした。

しかし、慣れってすごいもので、1ヶ月も経てばだいぶ分かってきます。
ほぼ毎日エンジニアとして頭を働かせているので、成長速度もスクール時代の比ではありません。

「現場に出れば一気に成長できるよ!」
と先輩エンジニアが話していた意味を実感する日々です。

でも、やっぱり今日も怒られました、、ぴえん。

まとめ

社会人3年目の25歳にして、
1年で退職、MLM失敗、詐欺被害、借金400万円、フリーランス挑戦と、
良くも悪くも行動だけは人よりもしてきました。

今までの失敗談で、皆さんの反面教師となり、
今後の挑戦では、皆さんのお手本となります。

僕が飛び込んだフリーランスの世界は、自分の成長がそのまま収入に直結します。
なので半年、1年と短い期間でも、ぐんぐんと収入を伸ばしていくことが可能です。

もちろん、現状維持に甘んじて油断していると、うっかり収入が無くなってしまう危うさも孕んでいます。

この発信は、僕が成長し続けられるよう、皆さんに監視してもらうのが狙いです。笑

その中で、僕の挑戦の過程が、少しでも皆さんの手助けになれば幸いです。

半年後、1年後の自分がどうなっているのか、今度は良い意味で想像できない日々を送っていきます!!

長々とお読み頂きありがとうございます。
ひろすけでした。

さらなるスキルアップへの投資、もしくはスタバのおしゃれフリーランスへの変身に活用させて頂きます。