サラダのスマート自販機は閉鎖商圏以外ではなかなか難しそう。「Farmer’s Fridge」
目的
スマートフリッジ(サラダ自販機)の購入体験
訪問日 : 2022/4/4 Farmer’s Fridge at LAX
概要
シカゴ発の、スマート自販機を開発しサラダや健康的なスナックを販売するスタートアップ。最近は一部ピボットしてサラダの定期デリバリーが主軸に。
空港、オフィス、病院などに展開。Doordashに買収されたChowboticsのSallyとも似ているが、プレパックのサラダであることとサラダ以外の健康的なスナックも販売してる。全米の設置台数は約400台。
NYで展開していたFRESH BOWLが最もスマート自販機のビジネスモデルやサービスが類似しているが、FRESH BOWLの方がブランディングは上手。
アプリで事前に注文して指定のスマート自販機でピックアップできたり、アプリでリワードを貯めることができたり、ボックスセットで個人宅へのデリバリーもしている。
気づき&学んだこと
味は普通で価格は高いと感じたが、オフィスや空港や病院など24時間稼働の仕事場での健康的な食事のニーズが高まってるが自販機には健康的な選択肢が少ないのは日本も一緒。価格が高くても他にオプションがないのと利便性が高いので使われるのかな🤔
オフィスとかに健康な自販機とか冷蔵庫を置くビジネスは伸びてる(てた)けど、スマート自販機をつくる技術と自販機のデジタル化とデータドリブンかどうかが結構ロングランでは勝因になりそう。エンドユーザー顧客データを自社で取ってるかどうか。ユーザーデータがないと自販機を設置する営業力が決め手になっちゃう。
ハードウェアが肝になる自販機はハードウェアも自分達で作ってないと(ファブレスでも良いが設計は自社) うまくいかなさそう。
Farmer’s Fridgeは個人宅配送がめっちゃ調子がよいとのこと。配送会社委託で全国配送。個配も競合がfreshlyとかたくさんあるのになんで売れてるんだろ。
商品
サラダの味は普通。ベイビースピナチが柔らかくて美味しいけどドレッシング濃すぎ&よくあるビネグレット味。カラメライズしたピーカンナッツとキヌワは美味しい。CRISPでもやってもいいかも。
サラダは自社工場で毎日朝5時に作って10時までに納品してるとのこと。
この量と味で$14は高いっ！！！って思ったけど(Sweetgreenなどのファストカジュアルレストランのサラダと同価格)、空港だとしゃーないのか。。。。なんで拡大できてんの？？ってくらいの体験。だったらスタバの変なサラダみたいなの $6 くらいで買うわ！って思うけど、これ深夜とか早朝とかで飲食店がやってない時はありかも。スタバも空港で深夜はやってないしな。病院の深夜勤務とか。
食べ終わったあとは容器（プラスチックジャー）をリサイクルできる。FRESH BOWL は容器を返却するとクレジットがもらえたが、こちらは特にそういうのはなさそう。容器のリサイクルはCRISPでもやりたい。
デジタル
購入体験自体は、タッチパネルが大きい最近の自販機という感じ。それ自体はよくあるのでそこまで特別でもないが、アプリを事前にダウンロードしておくと、特定の自販機の中のサラダを予約/事前購入しておくことができるというのが特徴的（さらにアプリから購入の場合はリワードポイントもつく）。
日本ではあまり少ないが、クレカをスワイプして自販機の支払いができるのは結構便利（Suicaとか電子マネーよりもクレカは絶対持ってるので）。
ただ、そもそも行ったらすぐに買えるのが自販機なのにわざわざアプリで事前予約をするのか・・・というか予約するほどの味でもないというのが個人的な感想。
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