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いったん置く

仕事で凡ミスをするとき何で気づかなかったかと悔やまれる、というより何故気づけなかったかと不思議に思うことがある。かつてはよくあった。外山滋比古の『考える力』だったと記憶している(学生時代に読んだので定かではない)がいったん横に置いておくことが良いと書いてあった。置いておいてどうするのか、というと時間をおいてしばらく経ってから見直すのである。見直した時にそれまで気づかなかったことに気づく。凡ミスは見直したときに直せば良い。凡ミスに限らずちょっと視点を変えた見方が新たに出来たり新しいアイデアが浮かんだりと何故思いつかなかったのだろうと思う様なことが起きる。いったん横に置くというのは思い込みや近視的な見方からいったん離れて時間を置くことにより真っさらな目で改めて考えることが出来る効果がある様だ。思い込みなどは自分で気づかぬ場合が多いのでなおさら置いておくのが良い。提出する資料の期限を念頭に早めにいったん仕上げて1日経ってから見直す。そうしてし直すと完成度が上がる。
これは(よく言われることかも知れないが)ラブレターなどにも当てはまる。勢いのままに書いてみて次の日に読み返して恥ずかしくなり見直そうとか出すのは止めようとか思うかも知れない。しかし、それも今は昔。メールやラインでやりとりするにいったん置くという行為はなかなか難しい。そう思えば今の人達が簡単にくっついたり離れたりするのもむべなるかな、と思わぬでもない。

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