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文庫本は日本特有の文化

インターネットが普及しスマホが一般化してきた。電車やバスに乗るとスマホを覗いている人がほとんどだ。(かく言う自分もその一人だが。)そんな中で時折文庫本を開いて読書に勤しむ乗客がいるのを見かける。この文庫本。サイズは独特で日本以外でこのサイズの本を見かけたことがない。新書と同じ様なサイズはペーパーバックとして本屋で見かける。しかし文庫本のサイズは海外で見たことがない。おそらく日本に独特なのだと思う。

文庫本を手にしたのは何歳だろう。漫画なら小学校のときに読んでいた。本ならばまずは単行本サイズを手にしたのが最初だったと思う。(絵本は別)文庫本を最初にしたのは中学生になってからだろう。新刊は単行本で刊行されその後多少の時期を置いて文庫本が出る。そんなことを知ったのはだいぶ後になってからだ。本屋でまず本を眺めたり探したりするのはまず文庫本から。そんな習性(?)が生まれたのは単行本より文庫本の方が安くコンパクトだからだ。中学生なら安い値段はコンパクト以上に大きな要素で決定的である。と思っていたが、50歳を過ぎた今でもこの習性は変わっていない。

移動時間での読書、隙間時間での読書。そんな機会を逃さずにいつも携帯しておくにはやはり文庫本がベストなのだ。思うに文庫本というのは一つの文化だ。その文化がある日本、日本人は読書好きなのだと思う。メガネを掛けているのが日本人という海外からのイメージは良く解釈すれば読書好きの日本人を証明しているのかも知れない。


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