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菜の花と桜

FacebookやInstagramなどで写真を見るとその投稿している人の関心事は何かが分かる。同期の友達とか同じ年齢の知り合いが猫の写真とか道端に咲いた花を撮って投稿しているのを見る。そんな投稿に接すると自撮りした写真を見せつけられるより何かほっこりした気持ちになる。特に、日常で見過ごしがちなちょっとした風景や植物に目を止めカメラかスマホに収める。そんな行動が投稿の背景にあると思うと「忙中閑あり」で心に余裕がある人となりを感じいいなと思う。

今は冬。もう少し季節が進めば春になる。直近の春。春と言えば桜の季節である。しかし、自分にとっての春は菜の花の季節だ。桜と菜の花。同じ春の到来を伝える植物。でも対照的である。色はピンクと黄色。菜の花そのものは黄色なのだが葉の緑と相まって遠くから見てもすぐそれと分かる印象的なグラディエーションだ。桜の木が植えられている箇所はそこに桜の木があらかじめ植えることを前提にあることが多い。最初から桜の木が自分を主張しているかの様に思える。年に1回桜の花見のために足元には人が集まるスペースがあり隣の木と適当な距離がある。桜の木が植えられている場所は大抵そんなところだ。これに関しても菜の花はやはり対照的だ。土手の斜面や道の脇に咲いている。茶色の土の色と葉の緑、花の黄色が鮮やかなグラディエーションがそう感じさせないが花が咲くとき以外はひっそりとした印象がある。

菜の花は黄色。逆に黄色の花と言えばひまわりや高山植物が思い浮かぶ。でも、やはり春に限って言うなら菜の花だ。今年は暖冬なので咲き誇る菜の花を見れる時季は早い気がする。

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