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長崎きまぐれ案内その13 −ジャガイモ

長崎市内から雲仙へ向かうルートは隣町の諫早市を通る。おおまかに2つのルートがある。一つは諫早市中心街近くを通って国道57号線を使い愛野まで進む北側のルートと東長崎経由で国道251号線を通る南側のルートである。

この諫早市飯盛町を通って雲仙へと向かう南側ルートは橘湾を南に望み東には雲仙普賢岳がそびえる絶好の景色が見られる。初めてこのルートをドライブしたのがたまたま5月の頃だった。飯盛町に入って突然ジャガイモ畑が目の前に広がった。一面茶色い土。道の左側である北側に茶色のジャガイモ畑、右側の南には青い橘湾、向かう東の先には雲仙普賢岳。ああ九州って広大な大地だなぁと感じた瞬間だった。

そこで知ることになるのだが長崎県のジャガイモは北海道に次いで全国2番目の生産量なのだそうだ。あの広大な面積を誇る北海道に次いでとは意外だった。ちなみに以前にも触れたが海岸線の長さもやはり北海道に次いで長崎県が全国で2番目。これは離島が多い長崎県特有の事情がある。

飯盛町を過ぎ愛野まで足を伸ばすと海のよく見渡せる高台で登り調子から一転下り始めた所にレストランと土産物屋さんがある場所に着く。ここではジャガイモの生産地らしくバターを塗って割り箸で突き刺したジャガイモを売っている。寒い季節ならホクホクしたジャガイモが美味しく眼下に広がる橘湾を見ながらしばし休憩する。確かジャガちゃんだっただろうか。記憶に自信はない。

更にドライブを続けると愛野の海水浴場があり温泉がある小浜へと続く。

ジャガタラとはジャガイモの別名だが、ジャガタラお春とは長崎に縁がある江戸時代の女性らしい。しかし、このジャガタラお春とはジャガイモとは何の関係もない。

長崎とジャガイモ。意外な組み合わせだった。坂の街、比較的狭い土地のイメージが長崎にはあるのだが、少し脚を伸ばせば一面茶色いジャガイモ畑が広がる土地がある。

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