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果報は寝て待て - マグカップを待ち続けてもう1年

実は昨日、家に帰ってパソコンを開けた瞬間、小躍りをしてしまいました!

なぜかというと、”GDP” という見慣れないアドレスからメールが届いていたから。

もしかしてっ!! と思ってメールをクリックすると👇の文面が。

お客様がGross Domestic Product (GDP) から最近ご購入された商品の発送準備をしています・・・
We are preparing to dispatch your recent purchase from Gross Domestic Products (GDP)...

メールの中では Recent Purchase (最近ご購入)と書いてあるのですが、このGDPというお店で購入したのは昨年の10月。ちょうど1年前です。

時間かかりすぎっ?!  と思われるかもしれませんが、GDPは英国の匿名ストリートアーティスト「Banksy」の公式オンラインストア。

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時折ニュースを賑やかすので聞いたことがあるかもしれませんが、Banksyは落書きのように路上(壁)に風刺画を書く正体不明のストリートアーティストです。(👇のような絵が有名かな)

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ちなみに見出し画像は、花束を投げ込む人を描いた「Flower Thrower」または「Love Is In The Air」という作品。パレスチナを隔離するための壁を作ったイスラエルの政策に反対する風刺画だそうです。

日本でも、現在大阪にて「バンクシー展 天才か 反逆者か」という展示が開催されています。先月までは横浜で展示していたそうで、きりんさんが体験記事をnoteに書かれていたのでオススメです。


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さて、世界中の色々なところで、突如落書きアートを残していくのがBanksyの特徴ですが、中にはものすごい値がつく作品も!

こちらの記事によると、たくさんの猿が描かれた「英国の地方議会」という風刺画は、なんとオークションにて約13億円で落札というすごい価格!!

ただ、当のBanksyは「Artは金持ちの物ではなく、一般大衆の物であるべき」というポリシーを持っているそうで、独自に手軽に作品が購入できるオンラインストアを開設。それが、Gross Domestic Product (GDP)です。


ただし、購入申し込みは期間限定イベント。ちょうどデンマークに来たばかりだった時にGDPの記事を見つけ、面白そうだったので申し込んでみることにしました。

僕が、選んだ商品は実用的なBanksy ™️ のマグカップで10ポンド(≒1,300円)。

商品説明にはこう書いてありました。

Banksyの絵を見て「子供でも描けそうな絵だな」と思ったことがありませんか?Banksyもそう思ったので、子供に描いてもらうことにしました。作品には可愛らしいスペルミスがあるかもしれません。

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おもしろい〜!と思ってGDPで購入申し込みをしたのが、昨年の10月の話。

そしてその後、クレジットカードで代金を払い、楽しみに Banksy™️マグ を待っていたのですが、何も音沙汰がない・・・。

もともと「Banksyは小売経験がなく、発送には数ヶ月以上時間を要する予定なので、辛抱強くまってください」と予防線がメールに書いてあったので、辛抱強く待ちました。

されど 3ヶ月経っても何も連絡がこない。

そして6ヶ月、9ヶ月・・・

人間の証明』という映画?で有名になったセリフ「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね 」を呟くものの、やっぱり音沙汰ない。(※ 僕は観たことない映画ですが、届かないものがあると父親がぼそっと呟いていたので真似してみました。)

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そして、12ヶ月・・・とうとう1年経過してしまいました。

Banksyは匿名アーティストなので正体不明。そのためGross Domestic Product が本物のBanksyによって運営されているかは実は謎なのです。

だから、半年ぐらい待ったところで、僕の中では騙されちゃったパターンだったと内心諦めていました。まぁ、笑い話としてnoteのネタにちょうど良いかなぁ😭・・・。

そう思っていた矢先!!「商品の発送準備メール」が届いたので、超嬉しい!!

まだ騙されている可能性は十分にあるので、ぬか喜びになってしまうかもしれませんが、とりあえず1年かかって進捗があったので今日はとてもハッピーです。

1ヶ月ぐらいで届くかなぁ。偽物でも使えるマグカップが届くと嬉しいなぁ。
待ち遠しいなぁ。


見出し画像出典: By ZaBanker - Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=93718638


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