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読書の旅【九時まで待って・田辺聖子】#3

女性の感性を男性が学ぶのに読書は最適かもしれません。それも自分の感性だけでは、手に取ることのないような小説であればなおさらですね。ピンク色の表紙が新鮮です。本好きな女性に薦めてもらった小説。誰が薦めてくれるかも大事ですね。

田辺聖子さんは関西在住の作家で、昨年91歳でお亡くなりになられました。この小説も、大阪、神戸とよく知る場所が舞台なので情景が浮かび、とても楽しく読みました。なぜ九時まで待ってなのかは、物語を最後まで読むと理解できます。この小説をきっかけに田辺聖子さんの恋愛小説にはまっていく人が多いのだとか。

終の住処が兵庫県伊丹市。同じく伊丹に住む宮本輝さんは私の好きな作家。交流もあったようです。宮本輝さんの対談集「道行く人たちと」で田辺聖子さんとの掛け合いが楽しいです。宮本輝さんは「赤毛のアン」が大好きで、繰り返し愛読されてることを知りました。宮本輝さんの作品に想像力豊かで明るいアンの影響があるかと思うと、作品の受け取り方も変わりますね。

田辺聖子文学館が司馬遼太郎記念館と同じく、東大阪市にあるようなので、今度足を運んでみようと思います。


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