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NBA新シーズン開幕!今年の順位を予想する

日本時間23日にNBAが開幕。前年度の王者ラプターズはオーバータイムの末にペリカンズを破り、ロサンゼルスダービーをクリッパーズが制した。

今回は今シーズンの順位予想と、個人賞を獲得する選手を予想する。順位は東西カンファレンスのプレイオフに進出できる上位8チームを予想した。

【東】
1位 ミルウォーキー・バックス (MIL)
2位 フィラデルフィア76ers (PHI)
3位 ボストン・セルティックス (BOS)
4位  ブルックリン・ネッツ (BKN)
5位  インディアナ・ペイサーズ (IND)
6位  トロント・ラプターズ (TOR)
7位  マイアミ・ヒート (MIA)
8位  デトロイト・ピストンズ (DET)

【西】
1位 デンバー・ナゲッツ (DEN)
2位 ロサンゼルス・クリッパーズ (LAC)
3位 ユタ・ジャズ (UTA)
4位 ロサンゼルス・レイカーズ (LAL)
5位 ポートランド・トレイルブレイザーズ (POR)
6位 ヒューストン・ロケッツ (HOU)
7位 ゴールデンステイト・ウォーリアーズ (GSW)
8位 サンアントニオ・スパーズ (SAS)

僕がNBAを見始めたのは2004年くらいで、もう15年の間ずっと「西高東低」と言われ続けているが、今年は特にそれを感じる。何といっても前年度のファイナルズMVPのカワイ・レナードが東から西に移ったので、当然といえば当然ではあるが。

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ウエストでプレイオフ圏外のチームは下手すると東ではホームコートアドバンテージが取れるくらい強いんじゃないかと思うくらい戦力差がある。西から東へ移って勢力図を変えられそうなKDは怪我で今季絶望みたいなので、今シーズンはGSWの王朝崩壊後の西をどのチームが制するかが最大の見所と言っていいだろう。

まず8位までに予想しなかったけど惜しいチームが、東はオーランド・マジックとアトランタ・ホークス。特にホークスはそこそこチームだと評価する人も多いと思う。いいチームであることは疑いようのない事実だが、やはりトレイ・ヤングの身長が…仮にプレイオフに行けても、あれをディフェンスで隠すのは大変ではないかと思う。トレイは今後がかなり期待される選手だが、ハーデンやカリー並みか、それに準ずるくらいのオフェンス力に達しないと「勝てるチームのエース」にはなれないというのが私見だ。

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西はキングスとペリカンズが期待される。どちらもポテンシャルはかなり高いと思うし、勢いがつけばプレイオフ進出は全然あり得ると思う。が、しかしどうかな。総合力という点では、上で挙げた8チームとはやはり結構な差があるように思えてしまう。

ここからはPO進出を予想した各チームを分析してみる。まず東の8位ピストンズは、去年復調したブレイク・グリフィンが怪我さえしなければ大丈夫だと思う。コーチ・オブ・ザ・イヤーを獲得したドゥウェイン・ケーシーHC政権も2年目ということで、よりディフェンスの連携は向上していくと思う。あとデリック・ローズにもう一花咲かせて欲しいという期待も込めて。

7位のヒートはもっと高い位置に予想する人が多いと思うが、ジミー・バトラーが正直全盛期を過ぎた感じがするのと、彼はまたチームのケミストリーを壊しちゃうんじゃないかなという危惧があるので。後半失速して、なんだかんだこのくらいの位置に収まる気がする。

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6位はラプターズ。僕はラプターズファンだけど、まあこんなもんでしょう。カワイがいなくても去年は強かったし、当然シアカムの成長には期待したいのだが、グリーンも抜けたし戦力ダウンは明らかだ。特に去年のプレイオフ以降、ニック・ナースHCはローテーションするベンチの選手の数が少ないのも懸念材料だ。プレイ時間が長い選手が多く、ガス欠しそう。

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5位のペイサーズこそ、オフで戦力ダウンしたしオラディポはシーズン途中まで復帰しないが、その割にはプレシーズンマッチを見ても良かったので、全然強いんじゃないかって気がする。

4位はネッツ。だがどうだろう、「去年のメンバーほとんど残して、先発PGがディアンジェロ・ラッセルからカイリーにアップグレード」という単純な計算でこの位置なわけだけど正直分からない。ただカイリーは、もうワガママなこと言ったら完全に信用を失うという危機感を持ってるだろうから、ケミストリーが悪くなることは絶対にないと思う。

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3位のセルティックスも、カイリー→ケンバは単純な戦力でいえばダウンだけど、若手が伸び伸びプレー出来るようになるから、去年より勝てそうな気がする。ただアル・ホーフォードが抜けたりとやはりチーム力は落ちてるので、優勝候補とまではいえない。

2位は76ers。このチームは「もう優勝するしかない」という覚悟が違う。相変わらずスタメンの破壊力だけならリーグ屈指だし、今年はカンファレンス・ファイナルまでは絶対行けると思う。既にPOのヤニス対策まで見越してホーフォードも獲得してるわけだし。エンビードの怪我をいかにマネジメントするかが鍵だ。

1位は今年もバックス。戦力はダウンした感もあるが、ヤニスほど支配的な選手が今のNBAにはいないため全く問題なさそう。あと流石に彼もアウトサイドシュートやダンク以外の攻撃パターンをオフで身につけてるだろうから、よりアンストッパブルな存在になっている気がする。たぶん東からファイナルに出るのはこのチームだと思う。

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続いてウエスタンカンファレンス。まず8位はスパーズ。地味だし優勝候補では全くないが、スパーズがPOにいない姿は全く想像できないので、この位置。

ウォーリアーズを7位にしたのは、プレシーズンマッチを見て思った以上にディフェンスが良くなかったから。カリーが爆発したらもっと上に行くかもしれないが、正直今年は5位以上は望めないだろう。

ロケッツは全く予想ができない笑。未知数というかそういう意味では凄く楽しみで、もっと上に行けるだけの力は間違いなくあるのだが、安定感が皆無な感じ。5連勝のあと7連敗とか、そういう破天荒なチームになりそう。とはいえデュオの破壊力だけでいえば最強クラスではある。

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同じく強力デュオのレインブラザーズをしたがえるポートランドは5位。このチームは実は一番苦しくて、正直リラード&マッカラムでは優勝は無理だと思うけど、去年カンファレンスファイナルまで行ってしまった手前、解体するわけにもいかない。どこまでこいつらで行くのか。今年一番シビアな結果が求められるチームなんじゃないかと密かに思っている。

さあ4位はレイカーズ。4位にはしたけど、僕は西のPOを制してファイナルに行くのはレイカーズだと思う。現にレブロンは東の4位からファイナル進出した実績があるし。じゃあなぜ4位なのかというと、さすがにシーズン通して戦うには上の3チームに比べてベンチのパワーが圧倒的に足りない。これはひとえにサラリーの配分がド下手すぎるという、金満球団にありがちな大味マネジメントのせいだけど。とはいえレブロン&ADのコンビを止められるチームは思いつく限り想像出来ないし、GSW王朝が崩壊した今、いちばん勝利に飢えているスターがいるチームではないだろうか。

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3位のジャズは実は1位でもいい。それぐらいオフの補強が完璧で、一気に優勝候補にまでのし上がった感がある。あとはドノバン・ミッチェルがどこまで成長できるかに全てがかかっている。とはいえ勝負弱い印象は否めないけどね。

2位をクリッパーズにしたのは、たぶん今年もカワイはシーズンは調整気味にプレーするだろうから。ピークの照準をプレイオフに持ってくような戦い方で、盤石に堅実に2位くらいを取りにいきそう。でPOはどこかで間違いなくLAL対LACがあると思う。その時にただ、ADを止められる選手が現状のクリッパーズには存在しないわけで。だから2月までにどういう補強をしてくかも含めて、このチームは楽しみだ。

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1位はナゲッツ。ま、これはラプターズが「シーズンは勝てるけどプレイオフはサッパリだよね」と揶揄された暗黒期と少し近いニュアンス。それぐらいナゲッツはシーズンはいいと思うけど、2番手がマレーのチームがこの西を勝ち上がれるとは思えず...

シーズンの順位予想はこんな感じです。次に短く個人アワードの予想。

得点王:カール・アンソニー・タウンズ

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今年のドアマットチームは、ほとんど再建という明るい未来を見据えた上でのザコチームがほとんどの中、にっちもさっちもいかない哀しきチームの1つがミネソタ。元々KGが好きでNBAファンになった僕としては、「またこのパターンか…」というぐらい今のタウンズは不憫でならない。
ADのように「もう我慢できん!」とチームに三行半を突きつけるのも時間の問題だろう。ただ今年は自分の価値をあげるために相当覚醒するんじゃないかって気がする。というか、もう個人で頑張れ!

アシスト王:カイル・ラウリー

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ウエストブルックが今年もアシスト王を取る姿はイメージ出来ないし、かといってレブロンやヨキッチみたいな純粋なポイントガードじゃないパサーが1位になるのも予想できない。ってことでここは消去法です。

リバウンド王:アンドレ・ドラモント

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逆にこの人以外いる?っていう笑

新人王:マイケル・ポーター・ジュニア

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大方ザイオン予想だと思うし、彼は間違いなくそれなりのスタッツを残すと思うんだけど、注目はマイケル・ポーター・ジュニアが果たしてどこまで活躍できるか。是非、デンバーの選択は間違ってなかったと証明して欲しい。


シックスマン賞:フレッド・ヴァンブリート

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この賞を予想するのは難しい。チーム戦略的に、凄くいい選手でもセカンドユニットのスコアラーを任されたりすることが当たり前になった今、誰がとってもおかしくないので、単に好きな選手を選びました笑。

MIP:ディアロン・フォックス

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これはさらにもっと難しい笑。こんなのシーズン前に予想できなかったからこそもらう賞なんであって、予想すること自体がおかしい。フォックスはすでに相当いい選手ではあるが、今年はさらにネクストレベルまで到達することを期待する。

最優秀守備選手:パトリック・べバリー

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この賞はビッグマンのアンカーが受賞し易いと思うけど、ゴベアよりふさわしいプレイヤーって中々いなくて、じゃあ誰?ってなった時にまず思い浮かんだ。PGやカワイと相乗効果で守備力が上がっていきそうなので、結構可能性はあると思う。

MVP:ニコラ・ヨキッチ

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当然筆頭候補はヤニスだろうけど、デンバーが勝率1位を取ってヨキッチもキャリアハイの成績を残せれば、全然ありうると思う。可能性はゼロではないし、そっちの方が面白いので。

こんな感じで全体的にナゲッツびいきな感じになってしまったが、個人的にはカナダ唯一のチームのラプターズを応援している。まあ今年は厳しいだろうけど。それからやはり八村塁選手には当然活躍して欲しいと思っている。プレシーズンマッチを見た感じ、フリースロー外し過ぎとかシュートタッチが本調子じゃない感じは気になったけど、リバウンドで競り勝てるし、そこからすぐファーストブレイクを仕掛けていくところはシビれた。当たり前だけど全然物怖じしてないというか、すげえ以外の何ものでもない。

開幕スタメンという報道もあるが、とにかくウィザーズは下から数えた方が早いくらいの残念なチームなので、変に酷使されて怪我とかをしないかだけが心配である。あとはNBAのゲーム感覚にさえ慣れてくれば、得意の左へのドライブからのミドルシュートなんかも増えてくるんじゃないかと思う。

長い長いシーズンが始まった。今年のオフは近年稀にみる勢力図の大転換が起こったが、果たして群雄割拠の混戦を制すのはどこのチームなのか。こんな予想なんてのはあくまでもNBAを楽しむための余興なので、本当にいい意味でどんどん裏切るような展開を期待したい。


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